今が劇場に足を運んで映画鑑賞できず、空き時間を見つけては、撮り貯めていた作品を家で楽しむ日々を過ごしています。
先日記事にした近未来世界を描いた作品”Elysium"に引き続き、予備知識もなく、単に上映時間と主演役者だけをチェックして見始めた映画が同じジャンルでした
あまりSFって観ないから。
実はその後に観た映画2本もスピルバーグ監督ではありますが、やはり近未来を描いたSF
社会派ドラマでもなく、歴史大作でもなく、またコメディや恋愛モノの鑑賞に至っていないということは、無意識な現実逃避なのかもしれません
The Island
邦題:アイランド(なんで定冠詞"THE"をつけないんだろう。映画の内容からもこれは外してはいけないと思う)
画像はお借りしました。
監督はマイケル・ペイ。
主演はユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンです。
2005年製作なので、二人とも「お肌感」がまだ若く、かなり動きのあるシーンも難なく演じています。
さて、ストーリーですが、地球が完全に汚染され、もはや住むことはできなくなり、すべての環境が完全管理されたコロニーの中で人々は生活をしています。
その中で、住人の夢は、地球の中でも汚染されていない美しい島"The Island"に移り住むこと
ですが、皆が皆、その夢の島に行けるわけではなく、定期的に開催される「抽選」の当選者のみが移り住むことができるのです。
その住人の一人であるユアン・マクレガー演ずるリンカーン。
安全で楽な仕事ですし、それなりに娯楽もあるのですが、それでもアイランドに行きたい
が、なかなか当選しない日々に飽き飽きしています。楽しみなのは気の合うジョーダンとおしゃべりをすること。
でも、おしゃべりだけ。
あまり親しげにしていると表情や心拍数など体内状況を完全把握する管理棟からすぐさま遠隔指示で「離れる」よう命令されてしまうの。そりゃ、ストレスも溜まるわ
そんなある日、夢、しかも悪夢を見るようになります。
睡眠中の心拍数の乱れなどから、翌朝、コロニー管理の長であり、医師でもある博士と面談がセットアップされるのです。悪夢のことを話すと博士の表情が一変。
ただ、それでも日常業務に戻るよう指示されますが、その後、不思議なモノを見つけるのです。
コロニーに迷い込んだ昆虫でした。地球上ではいかなる動物ももう生息することはできないはずなのに…
それからリンカーンが実は現実は違うのではないか?と疑念を持つようになり、彼は人知れず、色々と施設内外を調べているうちにコロニーにまつわる恐るべき謎を偶然、見てしまうのでした。
すべてではないが、このコロニーが普通ではないこと、そして地球は実は汚染されていないのでは?と思ったとき、またアイランド行きの抽選が
そこで選ばれたのは思いを寄せるジョーダンだった
アイランド行き=殺されることを悟った彼は、何も知らないジョーダンに「自分を信じろ」と説き伏せ、管理棟の追っ手を振り払い、コロニーを逃れ、逃亡するのでした。
汚染だらけの地球と聞かされていたその土地は、空気も美味しく、青空も広がり、戸惑う二人。
そこで知らされる数々の出来事。
生まれた時から完全に洗脳されている彼らにとっては、コロニー外の人々の当たり前のことが驚愕のことばかり。
リンカーンが唯一、コロニー内で仲良くなった技術者マッコードを頼り、彼から実はリンカーンたちはクローンであることを白状する。
病気や怪我のため事情を抱えた依頼者の人間に代理となるよう、数年、コロニーで過ごした後、機が熟した時にアイランド行きという名目で、臓器や代理母になるためだけに培養されただけの存在なのだと
コロニー管理側の背後には国家を含め巨大組織がおり、クライアントたちには「コロニーの存在」を知られてはいけないとの理由で、逃亡阻止、無理ならば殺害の命令が下されます。
すべてが完璧と思われたこの社会とこのシステム。
リンカーンとジョーダンが必死で追っ手から逃げ回る中、起死回生の逆転をリンカーンたちは果たすことができるのでしょうか?
そして、今だに何も知らずにアイランド行きを待ち望むリンカーンの仲間たちの運命はいかに?
こちらがオフィシャル・トレーラーになります。
後半のアクションはかなり激しく、見どころがたくさんあってお腹がいっぱいになるほど。
ただ、クローン内で文字通り純粋培養されていた彼らがこれほどの早さで現代社会に対応できるものなのか?とやや過剰に描いているところもありますが、まぁ、勢いがあるので目をつぶりましょう
嬉しかったのは、登場するだけで悪役感を漂わせるショーン・ビーン
大好きな役者さんです。
声がいいのです。
たまに「善い人」を演ずることがあるけど、内心、「最後の最後でこの人は裏切るのではないか?でないと、ショーンを配役した意味がない」と最後までドキドキして作品を見させてしまうほどですから
きっと原作の方が読み応えがあったに違いありません。
内容としてはとても興味深かったですよ。
いつも拙ブログにお越しくださってありがとうございます。