映像化が難しい、あるいは不可能と言われる小説ってありますよね。

昨日のブログ記事で紹介した『予告された殺人の記録』もそうでした。

 

今日は日本に目を向けて、そんな存在の作品を紹介します。

中村文則さんのこちらの作品。

 

 

大体において、中村さんの作品では、人間の心の闇を深くえぐっりきっているものだから、読了後、ぐったりします、はいパー

 

さて、ストーリーはこちら。

amazonのあらすじをコピペしますね。

 

ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。

彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。

だが、動機は不可解。

事件の関係者も全員どこか歪んでいる。

この異様さは何なのか? 

それは本当に殺人だったのか? 

「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。

なぜなら、この事件は実は――。

 

今回も主人公は一見、野心的な若き記者。

女性を二人も焼死させ、世間をざわつかせている死刑囚の写真家を取材し始めます。

 

かつては蝶をを題材にして、数々の受賞歴もある被告。

そんな弟を持つミステリアスな姉。

被告が魅せられた謎の人形師。

そして彼にその取材を依頼してきた出版社の編集。

 

小説では記者の動きとともに、裁判で提出された資料そのものが章そのものとして構成されているので、読者は徐々にですが、人間関係が明らかになる反面、謎が増えてくるという見事な展開なのです。

 

中村氏の筆致のうまさというか、ある章では、犯罪シーンが描かれているのだけれど、その主体者が書かれていなくて、まるで顔にぼかしが入ったまま、シーンを覗き見るような仕掛けもあります。

 

そうは言っても、途中からその仕掛けが読めてきましたが、改めて犯人がわかった後に読み直すと、ウンウン、細かいところまで、きちんと伏線がはられていて、すごかったですよ。

 

そして、こちらは今年、映画化されました。

 

画像はお借りしました。

 

まだ観ていないんですけどねえー

オフィシャル・サイトもありますので、ご関心のある方はこちらにどうぞ。

 

キャッチコピーが

 

全編<罠>だらけの予測不能サスペンス!

 

と銘打っておりました。

 

主役の記者には岩田剛典さん、そして謎めいた写真家には斎藤工さんとイケメンを揃えております。

どうやらキモのコンセプトや基本的な登場人物はそのままですが、原作とは随分と展開が違うようです。

 

こちらがオフィシャル・トレーラーになります。

 

 

 

さらにおまけで、もう1本ほど中村作品を紹介します。

こちらも玉木宏さまで昨年だったかな?映画化されました。

こちらも原作は読んで、映画はまだです。

 

悪と仮面のルール

 

 

こちらの作品は、裕福で影響力を駆使できる一家に生まれ、小さい頃から父から「邪悪」になるためだけに育てられた男性が主人公。

父は「悪の帝王学」を彼に植え付けていくの。

そしてそのプロセスの中で、同年代の少女を養女にし、息子と一緒に育てていくのでした。

これも彼女がある意味、生贄になるための父の仕立てでしたが、息子はそんな少女に恋心を抱き、彼女といる時のみが人間らしい気持ちを保てる安らかな時だったの。

 

まぁ、あんなこと、こんなことといろいろあって(←はしょりすぎやろパー)、自分の「邪悪」を隠すかのように全身整形し、別の人間に成り代わって生きていく!と決めたのに、まぁ、いろいろあって(←だから…もやもや)美しく成長した彼女を守るべく、封印したはずの蛇の道を進むことになるのだが…。

 

映画作品のオフィシャル・トレーラーはこちらです。

 

画像はお借りしました。

 

美しく整った顔立ちにまぁ、なんと長く美しい指なんでしょう(←個人的にも大好きな役者さんですハート

 

 

 

 

ふと思ったのですが、整形して玉木宏になれるのなら、トライする男性も続出するかも!と思ってしまったラブ

 

いつも拙ブログにお越しくださってありがとうございます。

 

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