今年も明けたなぁと実感するのは、スイス山奥にある小さな、小さなダヴォスで開催されるWorld Economic Forumの年次総会が始まった時です
画像はadmin.chからお借りしました。
以前、1990年代後半にジュネーヴに住んでいた時からこの会議を知っていましたが、当時はさほど有名ではなく、どちらかと言うと学者が中心で、これほど世界中から要人が集まって有名になったことが信じられないほどです。
今年は通年以上に注目が集まる年次総会になるのではと個人的には思っております。
2017年も昨年同様、オフィシャル・サイトが立ち上がり、ライブで会議をご覧になることができます
ご関心のある方はこちらにアクセスしてくださいませ
まずは中国から習近平がある意味、ベスト・タイミングで登壇しました
始まったばかりで大物の首脳、政治家がまだ来ていない。
(あ、でも大好きなマット・デイモンは水環境問題でダヴォス入り。つい40分のセッションを見てしまいました。いつもと勝手が違うからか?準備不足だったのか?不完全燃焼な感じだったのが残念)
米国は大統領就任式直前ですから不在ですし(一応、レイムダックのバイデン副大統領やケリー国務長官が参加)、欧州各国も政局が相当ごたつき、仏独など選挙も控えている経緯から、自国民ねのアピール目的ならおそらく後半の参加になるかと。
スピーチの開始も英国メイ首相が今後のEU離脱の演説と被らないように、その1時間前にセットされていました。
リブログでも触れていますが、同時通訳の最高のトレーニング素材です
ライヴ配信のおかげで、家着でのんびりくつろぎながら、世界の指導者のスピーチを聞くことができるチャンスは滅多にないでしょ。
誰にも頼まれていないし、一銭も稼げませんが(笑)、習近平の英語通訳をリレー通訳のようにして、日本語への同時通訳のトレーニングをしました。
習近平は中国語で話し、非常に落ち着いて聞きやすい英語の同時通訳でそのメッセージが伝えられます。
よく考えたら習近平のフル・スピーチを聴いたのは初めてでした。
中国語は分からないので、あくまで印象からの思ったのは、あまり表情豊かではないですね。
ただ、話すことではなく、聞かせることをきちんと意識したスピードでしたので、通訳しやすいタイプではないかと思います。
事前にスピーチ原稿が渡っていたのは確実で、英語も通訳しやすかったです
概ね彼のスピーチ内容は、事前に想像できる範囲でしたが、ただ、名指しこそしませんが、貿易の自由化を反対し、一国のみの国益しか考えないようなトランプ次期大統領をやんわりと非難する内容も
思わずその時はアウトプットを忘れて
はぁ、あんたが言うか
と、瞬発ツッコミしてしまいました
ただ内容としては、事前に作り込まれた内容でしたし、改めて中国の威信を示した形になったようです。
オンタイムで見れなくとも、オフィシャル・サイトでは動画が配信され、ダウンロードも可能です。
アウトプットの答え合わせとか聞き落とした単語や内容のおさらいに、こういう動画はほんと、助かるのよ
今後、さらに混沌とする世界の政治・社会・経済の現状、それに絡むITなどダイナミズム、環境問題や広がる格差などなどテーマには事欠きません。
サイトでプログラムを確認して、同通訓練あるいは逐次通訳のパフォーマンスを高めていきましょう
また、英語ネイティブでこの人のスピーチはうまいこう言う話し方やデリヴァリーが目標
と考える人物がいる場合は、シャドーイングするのも手かもしれません。
同業者ともよく言っていますが、毎年、1月はスローです。
そのため、家に篭り、仕事に必要なインプット作業に集中できる大切な期間とみなすようにしています。
本番さながらの会議をライヴで拝聴できて、本当に嬉しい
次のトレーニング素材は何にしよう?
宝庫ですもの。
今日はサンデル教授が登壇するみたい。
あとは注目が集まるテレサ・メイのスピーチ、そして20日11時にIMFのラガルドなどと一緒に登壇する日銀の黒田総裁のセッションでしょうか?
いつも拙ブログにお越しくださってありがとうございます
ここストラスブールは最高気温が零下と寒い1週間となりそうです。
皆様も暖かくお過ごしくださいね