東芝のNAND 不揮発性フラッシュメモリ技術は、
舛岡富士雄東北大学名誉教授が東芝で働いていたときに開発したデバイスである。
半導体では、磁気メモリのような不揮発性のメモリができないと思われて
いた頃に、舛岡博士はこのフラッシュメモリを発明した。誤解を恐れずに
その仕組みを説明すると、電子を入れる絶縁体の容れ物を作っておいて、
電圧を掛けてトンネル効果でその容れ物の中に電子を入れ、
そこに電子があるかないかを1ビットの情報にするという考えである。
普通は、こういう容れ物に電子を入れることができても、その後放置すれば
電子は自然に出てしまうから情報の保持は難しい。つまり放電してしまうから
情報は保存されない、というのが常識だった。
例えば、最近のテレビやBDレコーダーでは、時々応答しなくなることがあるが、
その時は電源ボタンを長押ししてリセットするかコンセントを抜いて、
5秒間待ってから再度電源を投入するようにと説明書に書いてある。
この5秒間というのは、集積回路のコンデンサの部分、つまり絶縁体の容れ物の中に
蓄積されていた電子が全部放電するまでの時間なのである。放電されると
情報が失われてリセットされることになる。通常はそのように考えるので、
電子が蓄積される時間は長くてほんの1分ぐらいというのが当時の常識だった。
ところが、この時間というのは絶縁体の壁の厚さを少し増やすと、
指数関数的に増加するのである。舛岡博士は、この壁を厚くして
放電するまでに数年位掛かるようになればメモリとして実質的に使えるはずだ、
という考えのもとにフラッシュメモリを開発したのだった。
これが今のSSDやUSBメモリに使われている不揮発性半導体メモリ、
つまりフラッシュメモリの出発点だった。
今なら大変な発明だったということが明々白々だったのに、
出来の悪い管理職を雇っていた東芝は、その重要さを見抜けずに、
この技術をサムソンに供与してしまったのである。
馬鹿なことをしたものである。ウェスティングハウスの買収でも
馬鹿なことをしているが、その前にも東芝はこういう馬鹿なことをして
いるのである。東芝は、その後も退職者がサムソンに再就職して
フラッシュメモリの技術を何から何まで全て教えているのである。
彼らは年収1億円で長くて3年雇われている。
結局、東芝は本来ならほぼ独占的に販売できて楽々と研究開発費を
回収できて、かつ巨大な営業収入を確保できるところを、開発費の
回収さえできずに、サムソンに本来の儲けをむざむざ取られてしまっ
のである。
フラッシュメモリの需要が高まってから、東芝の技術者も頑張って、
3次元構造に集積化する最先端技術を開発した。これは他社を圧倒する差別化
技術だったが、東芝メモリは東芝再建のためということで2.4兆円で2017年に
日米韓連合(産業革新投資機構、ベインキャピタル、SK ハイニックス)に
売却されてしまった。
なんと、このSK ハイニックスは産業スパイを使って東芝からNAND 型
フラッシュメモリ技術を盗みとり、2013年に東芝の技術レベルに達して
翌年には過去最高益を記録している。この技術は年間1000億円以上の
利益を出すはずが、韓国のSK ハイニックスに盗まれてしまったのである。
またも、東芝は朝鮮企業のために儲けをふいにしてしまったのである。
東芝は数1000億円の利益を失い、下請けや雇用のことまで考えると
日本は数兆円を失ったということになるのである。
その後、SK ハイニックスに産業スパイとして使われた杉田吉隆という
当時53歳の男が、2015年3月9日に懲役5年の判決を受けている。
この男のせいで、日本は何兆円という損失を蒙っている。この男が受け
取った報酬はせいぜい1億円だろう。日本人が
作り上げた血と涙の苦労の結晶がむざむざ朝鮮人に盗られているのである。
こんな男を、5年の懲役というのは甘すぎるのではないだろうか。
軍法の規定でスパイは死罪である。死刑を求刑するようでなければこのような
不逞の輩は将来もなくならない。
東芝は、この産業スパイ事件が明らかになってから、SK ハイニックスに
損害賠償請求をしている。裁判の結果、SK ハイニックスは330億円の賠償金を
東芝に払って落着している。しかし、SK ハイニックスのほうは、たった330億円で
研究開発費だけでなく、何兆円という売上げを手に入れてしまったのである。
こんな不条理が許されていいものだろうか。裁判の不条理もさることながら、
こんな企業が今まで通り普通の企業活動が許されていること自体が信じられない
規範のなさを示している。こんな馬鹿なルールで働いている
日本の企業が気の毒というか、だらしのなさに腹立たしくなってくるのである。
しかも、SK ハイニックスは日米韓連合で東芝を買収してしまったので、
スパイを使って東芝の技術を盗んだ事実を資本提携という形で合法化
しているというのだから、日本はやりたい放題を許していることになる。
日本の基幹技術を盗んだ韓国の企業は、サムソン電子、LG電子、ヒュンダイ自動車、
ポスコ、SKハイニックスで、韓国の大企業はほとんど日本の技術を盗んで
今の企業地位を築いているのである。何年前だったろうか、フォーブスに
most respectable 20 companies in the world にサムソン電子が
入ったとネット記事で読んだ時には、これを書いた記者の目は節穴かと
呆れたことを思い出す。何が respectable か、と。
深田萌絵さんの近著「日本の I T 産業が中国に盗まれている」を読むと、
さすがにこの部分に触れていて、私の思い至るところを遥かに超えていて、
なぜ、日本政府はSK ハイニックスに懲罰を科さなかったのか、と
政府を批判している。トランプ大統領は技術泥棒に対しては有無を言わさず
制裁を掛けているという。SK ハイニックス製品の輸入禁止あるいは懲罰課税、
SK ハイニックスへの日本製品販売禁止など打つ手があったという。
なるほど、SK ハイニックスは数兆円儲けているわけだから、
それを全て吐き出させる位の方法が日本にあったとしたら、当然それを
すべきだった。外面を気にするようなことは何もないだろうに、なぜ、
日本政府は深田萌絵さんが言うような懲罰対策をしなかったのだろうか。
私は、深田萌絵さんの、普通の政治家には思い至らない考えに感心すると共に、
なぜ今の政権には、つまり、自民党にはそういうことができないのだろうか、
と考えてみた。
もともと、今の自民党には親韓勢力が多く、韓国企業に懲罰を与えようとは
思っていないのだ。つまり、東芝よりは朝鮮企業のほうが大事と考えているのだ。
安倍首相にしても、本人はパチンコ業界大手のセガサミーホールディングスの
里見治会長に親しくし、福岡の在日朝鮮人吉本省治氏から物心両面で
支援を受けているというのである。すでに一方の足を韓国に置いている
のである。これでは期待するほうが無理だろう。
https://www.sentaku.co.jp/articles/view/13037
日本はまずこの辺から竜馬の言う洗濯をしていかなければならないのだろう
と思うのである。