奴隷の平和 | 軽きに泣きて三歩歩まずのこころ

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安倍政権は、消費税増税、入管法改正(移民法)、水道法改正、その他、
漁業法や種子法の廃止など、これまでの日本のあり方を根本的に変える
ような法律を立て続けに成立させてきた。こうした安倍政権の政策については
国士舘大学客員教授で評論家の小浜逸郎氏が詳しく述べている。
これらの政策は日本の国力を低下させ、あるいは衰えさせ、グローバル企業
が活躍しやすい基盤を作るためのものである。

それにしても、なぜ今、狂ったかのように、日本の形を変えるような
政策を次から次へと打ち出すのか分からない。憲法を改正し、日本軍を
保有して、つまり自衛隊を日本軍として、アメリカから真に独立する
というようなシナリオをなぜ持たないのだろうか。日本人なら、日本が
ヨーロッパのイギリスやフランス、ドイツのような独立国になるのを
望まない人はいないだろう。そうすることは自民党の党是だったでは
ないか。

安倍首相と安倍政権を擁護する人達はそうなることをあまり強く望んで
いないようだ。安倍晋三に至っては、日本をアメリカの属国のままにして、
世界から移民を呼び込み、日本が日本ではなく、人、モノ、金の移動が
自由な国にしたいと考えている。これは、実は、彼がこれまでの発言で
そう述べていたことだったのだ。私は知らなかった。だから、今回の
入管法改正は彼の念願だったことである。憲法改正は単なるポーズだった
ということだろう。保守といって安倍晋三を支持した人達は見事に
騙されたことになる。

これだけの大きな変化がもたらされようとしている日本であるにも
かかわらず、日本人は大人しい。何事もないかのようだ。
一方、燃料税増税を打ち出したフランスでは、増税反対と
マクロン降板の大規模デモが連日続いている。ほとんどのフランス人に
とって、政治は自分の生活の一部であり、自分の精神活動の中で
無視できない部分を占めているのだろう。日本人は、そうではないようだ。
今でも安倍政権は支持率50%前後を得ているという。

こうなることは、実は大分前から予想されていた。70年談話のときに、
西尾幹二氏と中西輝政氏は東京裁判史観を堅持する内容だと批判した。
この時から安倍晋三は売国へと舵を切ったのである。そのとき、
「東京裁判史観」という考え、言葉を最初に使った渡部昇一は
百点満点だと褒めそやした。私は信じられなかったが、後で考えると、
死期が迫っていて、冷静な判断ができず、安倍晋三を狂おしいまでに
支持してしまったのではないかと思う。

今の若い人は、安倍晋三を支持しているという。

それは、今より悪くなるのでなければ、そして今の経済状況が維持されるのであれば、
中国、韓国からの侵略的攻勢があったとしても、日本が特に独立してなくて
構わないという。死期が迫った余命僅かな老人なら、致し方あるまい。

しかし、これから何十年と日本で生きていかなければならない若い人が
こういう考え方に安住していて良いのだろうか。今は良いかもしれないが、
彼らの子供、孫のことまで考えたとしても、それで良いのだろうか。

渡部昇一は、こういう考えを、「奴隷の平和」と言った。奴隷は
苦役を苦にしないで真面目に働いていれば三食に預かれる。
しかし、食にさえありつければそれで良いというのだろうか。

西洋でも、人はパンのみにて生くるにあらず、と言われた。

精神の自立がなくては人間とは言えないということだ。

若い人たちは勇気を持って良く考えなければならない。