2号店を閉店し、1号店のイートインのみでまた1から一人で営業する事にしたのですが、もうこのお店を始めた時の様な熱意は戻ってきませんでした。

 

1号店の宅配業務がない7坪の売上では、一般的にはある程度の余裕ある生活は出来ても、人を雇用し次のお店をオープンさせる様な準備をする余裕が出てきません。

 

勿論、開業したばかりの頃はそんな覚悟もあり、コツコツと将来に渡って備えていく考え方だったのですが、そんなコツコツと何年も掛かるやり方はこの時の新田には無駄な時間にしか感じられませんでした。

 

そして、ここ数年の生活で贅沢する事が当たり前になっており、実際に生活してみると自粛してるつもりでも1号店の利益では生活出来ない程新田は傷んでいたのです。

 

今まで調子に乗って、様々な経営者の仕事や相談にのっている内に新田の中にはこの人たちとは自分は違うと差別してきたのだと思います。

 

さして、他人の下で雇われて得る事が出来る程度の収入や、それ以下の収入でその立場や地位にしがみついている人たちの事も同様に見下していたんだと思います。

 

そして、今自分が置かれているこの状態に嫌悪感しかありませんでした。

 

ドンドン気持ちが荒んでいくのを感じていました。

 

こんな状況でもいろんな話が新田には寄せられてましたが、全く参加する気にもなりませんでした。

 

あの調子にのっていた新田を知る人たちには会いたくない気持ちになっていってました。

 

その内に新田を誘う人すらいなくなっていきました。

 

このままではけったいな小さい店のお好み焼き屋の頑固なじじーで生涯終わってしまうと思うだけで泣けてきました。

 

こんなはずじゃなかったという思いを拭い去る事ができません。

 

半年もすれば、お店に常連さんとして新田とともに深夜まで店で飲んでくれていたお客様達の来店頻度が落ちていきます。

 

新田に人を引き付けるパワーがなくなったのでしょう。

人は生きる為に大量のエネルギーを消耗する生き物ですから自然とパワーをくれる人には吸い寄せられます。

しかし、自分のパワーを逆に吸う人は寄せ付けない様に自然とするものです。

 

この時の新田はそんな負のオーラしかなかったんだと思います。

 

ますます生活を圧迫します。完全に赤字なのにただ辞めれずにズルズルと続けている状態。。。

 

しかし、辞めたくとも辞めれない状態でした。

 

住む家はこの店舗の上で家賃は店舗込み、借り入れの返済額も大きくお店をしていれば日銭が入るので月で考えると赤字だが返済はしていける。

 

しかし、商売を辞めて借金を返していきながら生活するとなるとかなり収入の良い仕事じゃないと成り立たない。

 

もう止まれない状況に陥っていたのでした。

 

続きは その⑫ 6年で廃業