私がフォローさせていただいているブロガーさんの皆さんの大半は、浜学園生か早稲アカ生の親御さんで、同級生ないし1学年違いの方々なのですが、ブログを拝見して一つ気づいたことがあります。


それは、


浜学園で予習する人を見かけることはほぼゼロなのに、早稲アカはけっこう予習している人がいる(特に算数)


ということです。



いずれも公式には予習不要としているが… 


浜学園と早稲アカがいずれも復習主義を原則としていることは以前記事にしました。



ただ、この記事にもあるように、浜学園は予習不要であることを塾の大きな特徴として高らかに宣伝しているのに対し、早稲アカは以下のページで「早稲田アカデミーの授業では、原則として予習は必要ありません。」としているものの、復習主義が特徴であることを積極的には宣伝していない印象です。



 

なぜ違いが生まれるのか? 

 

この両者のニュアンスの違いは、極論すれば、


浜学園は、予習は「やってはいけない」(やることによるデメリットが大きい)と考えているのに対し、


早稲アカは、予習は「やらなくてもよい」(やることによるメリットは否定しない)と考えている


ということだと思います。そして、その違いを生み出すのが両者の授業スタイルの違いです。



演繹型の浜学園、帰納型の早稲アカ 


両者の授業スタイルの違いも以前記事にしましたが、



こぐまがオンラインで受講しているときに授業を観察して、もう少し良い表現があることに気づきました。


それは、浜学園は演繹型の授業であるのに対し、早稲アカは帰納型の授業であるということです。


 演繹型の浜学園


図にするとこんなイメージです。



浜学園の授業はa1, a2, a3…と最終的に解かせたい問題がある場合、それに共通する解法であるAをまず教えます。そして、Aをa1, a2, a3…にあてはめて理解度を高めます。


解法Aをいかに上手に教えるかが肝なので、これを自分で予習することは百害あって一利なし。先にa1, a2…を解くのも解法Aについて余計な先入観を持つことにつながるのでNG。したがって予習は「やってはいけない」ということになります。


また、解法Aが丁寧に板書されるので、これをノートに書き写して見返すことも非常に重要になってきます(板書主義と相性が良い)。



 帰納型の早稲アカ


これは対して早稲アカはどうでしょうか。



早稲アカの授業はa1, a2, a3…と問題をまず生徒に演習させ、共通する解法であるAをイメージさせます。そして、さらにa4, a5…と問題を演習させることで理解度を高めます。


解法Aについては、講師はヒントを出したり簡単なメモを板書する程度で、あくまで生徒が演出問題の積み重ねから自然に解き方を体得することに重きを置いています。(演習主義と相性の良い教え方です)。


その場合、自分で予習することも意味が出てきます。特に苦手分野であらかじめ授業中の演習で詰まることが想定される場合には、予習ナビなども活用しながら問題をあらかじめ解いておき、授業中に再度演習することで、解法Aの定着度合いが高まることもあるでしょう。



どちらが合うかは人それぞれ 


大学受験塾は基本的演繹型ですし、私は浜学園塾生で演繹型授業に慣れきっていたので、早稲アカの帰納型の授業には当初かなりの違和感を覚えたのですが、板書が苦手な子や、抽象的思考力が十分に発達していない小学生には、帰納型の方が意外に定着する場合もある(抽象的な解法Aを教えられてもきちんと運用できないが、問題演習を積むことで「なんとなく」できる状態を作り出せる)ということが分かってきました。


どちらが合うかは人それぞれ。早稲アカの場合は、本人の理解度に合わせてうまく予習を使うのもアリですね。


幸い、予習ナビの授業はなかなかクオリティ高いですにっこり(くま家では社会と理科(生物)の復習用にしかしかもっぱら使っていませんが)


なお、やむを得ず予習をする場合でも、比重としては復習に重点を置くべきなのは早稲アカでもその通りと思いますのでそこは気をつけましょうね!



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ブログの紹介にっこり
 
元浜学園国語科講師で自身中学/大学/院/国家Ⅰ種/司法試験とあらゆる試験を一発合格してきた自称「受験のプロ」で、現役弁護士でもある「くま先生」が、国語が大の苦手な息子のこぐま(早稲アカから27中受予定)に伴走する受験記

 

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