今日、お世話になっている方にお見積もりをお願いしました。
その時に、なんとなく、ふと思ったんです。
会社員時代を含めて社会人になってから、どれだけのパートナーさん、協力会社さんにお見積もりやご相談をさせて頂き、どれだけの方にきちんとその進捗や結果を報告したのかなと思い返していました。
社会人1年目の時には、パートナーさんも、協力会社さんも、何も知識がない自分に対して色々と教えてくださり、お見積もりの依頼をさせて頂く度にすごくドキドキしていました。
でも、2年、3年…と経つごとに、仕事のご相談をすることやお見積もりのご相談をすることに慣れてしまって、ご相談した、お見積もりを頂いたお仕事の結果がどうだったのか、きちんと進捗のご報告や結果のご報告をしなくなっていきました。
逆の立場で考えてみます。
社会人1年目はお見積もりをつくることもすごく緊張をしていて、お客様にご提出をした後に「あのお仕事はどうなったのかな」「お客様が求めている内容になっていたかな」「あの担当の方とご一緒にお仕事をさせて頂きたいな」と思って、やっぱりすごくドキドキしていました。
そればかりか、大学を卒業したばかりでまだきちんとした社会人とはいえない私に対してお声がけをしてくださったり、お打合せのお時間を頂くことにすごく感謝の気持ちでいっぱいでした。
「貴重なお時間の中から、私のためにお時間を割いてくださり、本当にありがとうございます」って、お客様に対しても、パートナーさんに対しても同じ気持ちでした。
でも、社会人1年目に比べるとお見積もりをご提出することがルーティンワークのようになってしまって、ドキドキ、ワクワク感、つまり緊張感というのがなくなっていた時期があったような気がします。気を抜いているわけではなくて、無意識に抜けているような感じというのでしょうか。
そして、世の中の多くのビジネスパーソンが、ルーティンワークで回ってしまっているような気がします。
お客様に対してお見積もりをご提出するのもルーティンワーク、パートナーさんに対してお見積もりを頂くのも同じです。
お客様に対しては、お仕事を頂く立場なので、きちんとしている方が多いと思いますが、それでも世の中の多くのサービスではルーティンワーク感を感じるときが多いです。
最初は違和感を感じていても、そういう状況、環境がとても多いので、そのような環境に違和感を感じなくなるのかもしれないですね。
状況、環境を言い訳にしていてはいけませんが・・・。
今日、改めて、私は考えていました。
例えば、今日、お世話になっている方にお見積もりをご相談しました。
ご確認のためにお電話もくださり、おそらくその方の専門ではないので、その会社の他の部署の方にお見積もり依頼のメールを回してくださっていると思います。
そして分かりやすくお見積もりをご用意して頂けます。(まだ頂いていませんが分かります)
その方が仕事をしている時間が1日10時間(10時間以上軽く働かれていますが・・・)として、おそらく、その中から貴重な2時間を私に時間を割いてくださっていると思います。誠に有難うございます。
至極当然ですが、私たちの給料は、
・プロとしてサービスや商品を提供して、
・お客様のお役に立って、
その対価として、お客様から報酬を頂き、会社組織を通して頂きます。
そして、時間は無限ではなく、有限です。
そこまで考える必要はないのかもしれませんが、私のご相談のために使って頂いた2時間で、プロとしての技能を磨くことが出来たかもしれない、他のお客様の課題を解決するための企画を考えることが出来たかもしれない、いつもより少し早く帰ることが出来たかもしれません。
今回の私のご相談がその方の機会損失になっていたかもしれません。
ちなみに、機会損失の意味を改めてインターネットで調べてみるとこんなことが書いてあります。
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実際の取引( 売買)によって発生した損失ではなく、
最善の意思決定をしないことによって、より多くの
利益を得る機会を逃すことで生じる損失のことをいう
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つまり、【私の相談を聞かれることが最善の意志決定ではない】ことになってしまう可能性があるわけです。
だからといって、遠慮してご相談、お問い合わせをしないというわけではありません。
お打ち合わせの時間はお互いにとって、そしてそこから生み出されるものによって社会が良くなるよう真剣勝負でありたいですし、そして「パートナー」(他社)を敬い、感謝の気持ちは持ちたいですよね。
そう考えると、パートナーさんに対しても、お仕事のご相談、お見積もりのご相談をした場合には、進捗のご報告や結果の善し悪しに関わらず、結果のご報告をすることはしていきたいです。
していきたい。なんとなく逃げている表現です。「していきます。」
世の中は分かりませんが、少なくとも、弊社はそのような関係性をお客様に対してはもちろん、パートナーさんとも築いていきます。
かなりの長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださり、誠に有難うございました。