(詩)いつの間にか過ぎてしまった | スッタカの歌うたいBlog

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皺くれた手をじっと見ながらつぶやく

後悔の影は膝の下まで伸びて

もうすぐこの身を覆いつくすだろう


明日への扉は開いている

そう聞いていたし

また信じてもいた

まぶしいスポットを浴びたこともあった

一瞬のことだけれど


とにかくこの旅は

誰の宣言も

いや言葉どころか音もなく

終わっていたのだ


寂寥

目の前を通り過ぎるばかりの人々

その数を数えていたのはいつだったか

はっきりと思い出せるのは

みずみずしく温かい血の通った手

その白さ


温もりはもう

忘れてしまったけれど

あの白さだけは

やけに残っている


しかし、既に大方は残照のように

やがて消えゆく

順番待ちの途中で

あなたかわたしかきみかおれか

どこかのだれかの熱が一つずつ消えていく

言わば明滅


この旅は何時の間にか終わっていた

さっき俺はそう言ったし

実際そう思っている

けれども

今頭に浮かんだのは

そもそも最初の一歩を

踏み出していたのかという

空恐ろしい仮定

暗闇に一人取り残された体で

その実

この埃だらけの土手の上で

始終妄想の果てに

終末を迎えるばかり

そんな破壊的な決着が頭をよぎる

この薄汚れた手

冴えない頭

穴だらけの服

しわがれた声

望洋たる眼差し


俺は探していた

俺は確かに

見つけようとしていたんだ


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