どうも、ストーリーヲタクです。
一日空いてしまいましたね…すみません。
私一応大学生なんですけど、実は再試験に引っかかってしまいまして…笑。今日テストが終わりました…!なんとか進級はできそうです笑
まあそんな私事は置いといて…
今回から、読書が苦手な方におすすめしたい名作小説の紹介を始めたいと思います!
今回は夏目漱石の著作について紹介しますが、そのように、教科書で扱われるような名作に対して、「難しそう」とか「長くてつまらなそう」といった感想をお持ちの方も少なくないのではないかと思います。しかし、実はそんなことはありません。確かに古文ちっくというか、古めかしい言葉が多用されているため、読みにくく感じることはあるかと思いますが、芥川龍之介や夏目漱石のように短編を書いている小説家も多くいらっしゃいます。
そういった小説を紹介するコーナー、きっと読書が苦手な人にも読める名作小説シリーズとして、不定期に書いていきたいと思います。
ネタバレなし感想
『夢十夜』(ゆめじゅうや)
夏目漱石の作品ですね。私は高校生の時に授業で扱ったのですが、皆さまどうでしょうか?
夏目漱石で特に有名なのは『我輩は猫である』『こゝろ』ですかね。私は『こゝろ』けっこう好きなんですけど、やっぱり長い話になると時系列や登場人物がごちゃごちゃになってきてしまうこともあるかと思います。
しかし、『夢十夜』はそういった点ではあまり心配することなくお楽しみいただけます。
『夢十夜』は、全く相互の関係がない十の夢の話の、いわば短編集的作品です。
章立ては全て第○夜という形になっていてうち四つの短編は「こんな夢を見た。」で始まることでも有名です。この出だしだけですごくワクワクしますよね。
当然夢の話ですから、脈絡もへったくれもありません。全く無秩序です。夏目漱石の作品はかなり現実に即した話が多いので、彼の作品の中では珍しい作風とも言えますが、軽いが丁寧な描写はその夢の世界を見事に表しています。
私の高校の授業では、夏目漱石の思想なんかも踏まえて学ばされましたが、正直そういうのは全く考えなくてもいいと思います。(個人の意見ですよ!)
まずは読んで、楽しんでください。深く考察するのはその後で充分です。自分で考えるのもよし。ネットで調べるもよし。読書は本当に自由ですから、好きな時に少しずつでも読んでみてください!
因みに短編が十ありますが、私のお勧めは第一夜です笑。読んだらすぐお勧めですね笑。
でも、本当に綺麗な作品で、これだけでも読む価値があると思いますね。短編集という形では、読みやすそうなのを数話取り出すことができるのもいいですよね!
以上ネタバレなしで感想を書きました。読書が苦手だとしても、『夢十夜』は非常にページ数が少ないので、必ず読めます。今まで本全く読んだことがなかったけど、少しでも読んでおきたい、と思う方はぜひこれを読んでください!一気に本を読む楽しさに入れます!
このシリーズはまた書きますので、ぜひ楽しみにしててくださいね。気に入ってくだされば、いいね、フォロー等お願いします。
※以上も以下も個人の位置感想です。「まあそうかもしれないかな」「うんそれもありはあり」みたいなゆるーい感じで楽しんでいただけたら幸いです。
ネタバレあり感想【ネタバレ注意!】
以下の感想は細かい描写なども取り入れています。「まだ読んでないよ!」という方はそっと閉じて、読んでからにすることをお勧めします。
ここまで読んでくださった方はネタバレあっても大丈夫だということで、詳しくお話しさせていただきます。
まず、上記の通り、私が好きなのは第一夜です。いや、めちゃくちゃ素敵ですよね。
「百年待っていて下さい」
などの現実感のないセリフやふんだんに使われた色彩描写が、より夢である不思議な、幻想的な世界観を想起させますよね。『夢十夜』の中でも、この話は特に夢の中の突拍子もないことがリアルに伝わってきますね。
他で言うと第三夜、第六夜、第七夜、第十夜なんかも好きですね。
私の学校の授業で扱ったのは第一夜、第六夜、第七夜の三話分でしたから、その影響ですかね笑。二、三年前なんですけど、やっぱり今でもこの話はお気に入りです。
ここからは私個人の考察なんですけど、この『夢十夜』ってものすごく『死』をテーマにした作品が多い気がするんですよね。それで、唯一『死ぬ』ことに関係する話が出てこないのが、第七夜なんです。(第八夜に関して金魚売は動かなかった、すなわち生きていなかった、という解釈をストヲタはしています。)
第七夜に関して、要約しますと、主人公は明治時代の男です。彼は通りを歩いていると、運慶がひたすらに彫刻を彫っているのを見つけます。あんまりにもたやすく運慶が彫刻を彫るので、感心したという旨の独り言をすると、隣にいた男から「彫刻は彫っているのではない。木の中に形を見つけてから彫るのだから造作もないことなのだ。」と言われます。そう聞いた彼は、そんなことかと思い、自分でも掘り始めます。しかし、結局のところうまくいきません。そこで気づくのです。運慶が未だに生きて掘り続けている理由に。
これって、生きているうちに作る芸術の限界を漱石が感じていたことの証かなと思ってしまうんです。そして、他の物語の『死』は、その作品を作り続ける限界を示しているのかなと。事実、漱石は『夢十夜』を連載し始めてから八年後に亡くなっています。自身の死を感じていてのですかね…?
まあ死を書くと「死を予期していた」なんて言われたら迷惑かもしれませんが…笑
勝手な妄想です。
それでも夢の話をやはりここまで無秩序に、美しく書き上げていると、読んでいてとても心地よく感じますよね。特に夏目漱石の文章は軽くて読みやすく、風のように流れていきます。その中に繊細な情景描写が成され、その世界に自分が入ってしまったような気がしてしまいます。
夢を題材にした作品は世に星の数ほどありますが、その中でも最高峰の作品ですよね。何度読んでも素晴らしいです。私のように授業で何話か読んだよって方や一度読んだことがあるよって方も、ぜひもう一度上を踏まえて読んでみてください。また新しい読み方があるかもしれません。
以上、『夢十夜』ストヲタのネタバレあり感想でした。また次回お会いしましょう!