これは私が高校生の頃に体験したお話しです。
私が通っていた学校の校舎は、当時で築40〜50年位のとても古い校舎でした。
なので、心霊系の噂も多く私も日常的に見てしまったり感じる聞こえる、
と言うことがよくありました。
霊感が強めなだけありシャッターを押せば心霊写真がよく撮れたので、
怖いのが好きな子にはシャッター係を頼まれ、
苦手な子にはシャッターを押させてもらえなかったです(笑)
校舎は2棟あって、それぞれ「第一校舎」「第二校舎」と呼ばれていたのですが、
第一校舎で見かける事が多かったです。
そう、高校2年生のあの夏の出来事も第一校舎でした…
もうすぐで夏休みという頃だったと思います。
その教室には、ときどき白く透き通った女の人がいました。
教室を「ふわ〜」と通り過ぎて行ったり、
端で佇んでいたり、クラスメートの机の前に立っていたりと、
特に何かをしてくるわけでもないので私も気にせず無視していました。
ある午後の授業中の事でした。
先生の声に紛れて聞こえてくる蝉の鳴き声、風で揺れる木の葉の音、
クラスメートのコソコソ声を聞きながらウトウトしていたら…
@#…
@#¥*%…
@#¥*%※$€…
何処からともなく女の人の呻くようなか細い声が聞こえてきました。
夢と現実の狭間にいたので、「寝ぼけてるな…」と思い身体を動かそうとした時でした。
「?!」
身体が動かない…
「あぁ、金縛りか」
金縛りは自分で解く事ができたので解こうとした時、
「??!!」
いきなり足首をガシッと掴まれ引っ張られ始めました。
その手は感覚的に床から出ていると思いました。
その手は骨張って冷たく、
弱々しいけどおどろおどろしく、
そして寂しく感じました。
私は、
「ごめんなさい。何もできません。そっちにも行けません。離して下さい。」
と心の中で何度も何度も繰り返し訴えているのですが、
ぜーんぜん離してくれない…
困ったなぁ…と思ったけど、
メンヘラ幽霊には通じないと悟りそのまま放置しました(笑)
そしてそのまま深い眠りに入ってしまい、
授業の終わりのチャイムでお目覚め
その後も何事もなく過ごし、
数日経ったある日のこと。
教室の床、タイルの境目に深く付いた傷から虫が湧きはじめました
最初は数匹だったのに、
段々増えて結構な数の虫が出てくるようになりました
メンヘラ幽霊さんとの関係はなくはないと思うけど、
学校が手配した害虫駆除業者さんにより虫さん達はいなくなり、
メンヘラ幽霊さんも気配は感じるけど姿を見せる事がなくなりました。
何だったんでしょうね
今回のお話はここまで。
それでは、第三怪をお楽しみに