愚か者

恋をしていないわけではない

ただ

本気になるのが怖いだけ

形振り構っていられないほど

誰かに伝えたい気持ちはないのかと聞かれたら

おそらくないのだろう

そんな人に出会って来なかったから

自分のすべてを犠牲にしても構わない

そんなふうに思える人に出会っていないからと

自ら動かずに

待っているだけの

自分が御託を並べる

それは全て嘘なのか

次の恋こそは

次に好きだと思える人には

何度も伝えようと

まるで縄跳びに入るタイミングを伺うかのように

踏ん切りがつかなくて

自分に自信が無くて

ひとり泣くのだろう

2007/06/22

愛されることを拒んだその瞳は

赦されることを受け入れられない彼の痛み

溶かすことのできない氷のように冷たく尖ってる

触れるたびにはねのけられる手は

救いたい思いで握り締める

2007/06/19

波音が連れてきたこの恋は夏の香り

長い髪は海風に弄ばれて

僕らの心を撫でる

小さな入り口に

光る未来

少しの痛みを我慢して

飛び込めば