咲いた花の名前は… -7ページ目
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貴女と貴女の彼と

窓の外を眺める貴女は
今にも消えてしまいそう

生きる意味を見失った僕等は
ただ
傷を嘗めあうように寄り添うことしかできなかった

楽しかった日々が幻のように消えてゆく

二人が笑っている姿が
好きだった

貴女の笑顔が好きだった
なのに今は
前より近くにいるはずなのに
その笑顔さえも
思い出せない

なぜ?

この情景を望んだのは自分ではないはずだった。
アイツの夢を守りたかった。

自分も同じ景色を見たいと思ったのはいつからだろう?

アイツの夢を奪った気がした。

アイツに憧れていた。

アイツの才能を羨ましいと思った。

アイツが生きていたら、今の自分はなかったのか?

そう思う自分に腹を立てた。

何かが壊れた。

この不安が、アイツが遺した意地悪なのか。

なぜ、ここにいない?

なぜ、こんな夢を見せた?

なぜ…

星降街

誰もがあの星を見つめていた。




流れる涙をそのままに彼はそにいた。




数え切れない想い出が、昨日のように蘇る。




今、できること。




今、できること。




この言葉を綴ること。




この想いを歌うこと。



たったひとりのために歌うことを許してほしい。




ここは星降る街。

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