大谷投手の日ハム入りについて思うこと | オッサンの呟き

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特にテーマはなく、独り言のように日々思ったことを呟きます。そんな他愛のない話しに付き合ってくれる人がいるかな?

やっぱりという感じで花巻東高の大谷翔平投手は日ハム入りを決めました。栗山監督に会うことを了承した時点でかなり日ハム入りが高いと感じていました。前向きな気持ちがなければ監督に会うことを拒否したと思います。

未知なるものへの不安の中で大谷投手の気持ちは大きく揺れていたことでしょう。彼の野球がメジャーのベースボールに順応出来るかどうかは誰にも分からないはず。日本のプロ野球を経験せずにメジャーに行くことは、メリットとデメリットの両方があると思います。

向き、不向きや順応力の高さにもよると思うので、日本で実績と力をつけてから挑戦しても駄目な場合だって大いにあると思います。ただ若いときほど環境への順応力は高いです。そういう時代を誰もが経験してきたと思います。そう思うので、本人が大きな夢を持って決めたことに大人の事情を持ち込んだのは如何なものかと僕は思います。

日ハムからすれば大谷側に支払うお金など、本人が活躍しなくても入団による経済効果ですぐに回収できると考えていのではないかと感じます。また順調に育てることが出来ればポスティングシステムでメジャー球団に高く売れるかも知れません。そのお金でまたチームを強化できます。或いは心変わりしてずっと日本でプレーすることになるかも知れません。いずれにしても日ハム球団にリスクはありません。

『大谷投手の夢の実現を手伝いたい』 という綺麗事の向こうには、大人の細かい金勘定があることは否定できないと思います。そしてプロ野球経営は商売としてやっている以上、経営努力としてそれは非難されるものではないのかも知れません。ですが若い夢に大人の金勘定が入り込んでくることは残念です。

大谷投手がもしモノにならなくても、日本でプロ生活をスタートさせれば少なくとも入団時の契約金は残ります。最悪の場合、このお金が社会人生活再スタートのお守りになるかも知れません。大人の事情に巻き込まれていく過程で、もし本人がこの辺りも考えたとしたらもっと残念な気持ちが高まります。

日ハム球団が行ったのは大谷投手へのアドバイスではないと思います。企業戦略上の都合で説得を試みただけです。本人にとって何が一番良いのかは分かりません。ならば本人が決めた道を行くのが良かったのではないかと個人的には思います。

ただプロ未経験の若い有能な力までがメジャーに青田買いをされ、更に日本プロ野球のレベルが下がることになっては困るという思いも野球を愛するファンとしてはあるので、ちょっと複雑な気持ちで行方を見守っていました。