自分嫌いを克服 宮本 エリアナさんのストーリー | Stories Of Survivors University ストーリーズオブサバイバーズユニバーシティ

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誕生日:1994年5月12日
星座:牡牛座
誕生石:エメラルド、翡翠

アフリカ系アメリカ人の父親と日本人の母親を持ち長崎県佐世保市で生まれ育ったモデルの宮本エリアナさん。本名は宮本・エリアナ・磨美子さん。

2015年に日本初のハーフの日本代表としてミス・ユニバース2015世界大会に出場し、トップ10に入賞するという快挙をなされ、一躍有名人になられました。
スタイルも良く美人で誰もがうらやむような外見を持つ宮本エリアナさんですが、一方でハーフに対する差別や批判などを受け辛い想いをされてきた過去があります。

 

 

 



生い立ち
エリアナさんが幼い頃両親は離婚したため、母親の麻美子さんに女手一つで育てられました。
学校ではハーフということでいじめられたそうです。

「私は、黒人と日本人のハーフですが、見た目が日本人じゃないし、肌の色が私だけ違うので、学校でもプールとかでも『肌の色がうつるからいっしょに入らないで』と言われたことがあります」
「ゴミを投げつけて笑われたり、知らんぷりされたりしました。「色が移る」と言われて、遠足や運動の時間に手をつないでくれませんでした。プールの時間もそう言われました。日本生まれ日本育ちなのに「アメリカへ帰れ!」と言われました。小さい時、5歳くらいまでですが、なぜ自分だけ外見が違うのか疑問を感じていました。1歳の頃に両親は離婚し、父はアメリカに帰っていたので、家族の中にも肌の色が違うのは自分だけだったこともあります。

その頃は、ただ疑問に思うだけだったけれど、外見のせいで受けたつらい経験から、肌の色がコンプレックスに変わっていきました。当時を乗り越えられたのは、お母さんが「あなたの肌は綺麗よ」「みんな羨ましいからそんなことを言うのよ」と、肌の色を褒めてくれていたからだと思います。また、多感な時期に私を支えてくれた伯母や祖母の存在も大きかったと思います。」


こんないじめを受けていたなんて…子供ながら相当傷つかれたことでしょう。



母親はエリアナさんに少しでも良い生活をさせてあげたいと身を粉にして働きますが、そのせいで精神的に限界が来てしまい、エリアナさんが中学一年生の時に失踪してしまいます。
その後は伯母に育てられましたが、エリアナさんは毎日のように泣いて暮らしていたそうです。

母親が失踪したことについて、当時エリアナさんは「自分がハーフだから」と自分を責め、余計にコンプレックスを強く持つようになってしまいました。



一つ目の転機
学校での陰湿ないじめは続き、エリアナさんは自分のアイデンティティについてずっと悩んでいました。そして中学卒業後、自分のルーツを見つけるべく父親の出身地であるアメリカ・アーカンソー州ジャクソンビルに留学しました。

「自分自身を受け入れるのには時間がかかりましたが、そのきっかけとなったのは中学3年生の頃にアメリカのお父さんに会いに行ったことです。お父さんはそれまで写真でしか知らなかったんです。お父さんを見た瞬間に、言葉にはできないけれどすごくホッとして、自分のルーツを見つけた気持ちになり、そこから次第に自分を受け入れることができるようになりました。」

差別の多い日本で自己否定を繰り返していたエリアナさんですが、自分のルーツを見つけたことで少しずつ自分を取り戻していきます。
ただやはりそれまでためていたつらい気持ちが爆発したのか、高校を中退し荒れた時期があったという情報もあります。

また留学中失踪した母親がエリアナさんに会いに渡米し再開されましたが、エリアナさんは一度は自分を捨てた母親を簡単には受け入れられなかったそうです。
それはそうですよね。
でも今では母親ともよい関係を築いておられるようです。



二つ目の転機
日本に帰国後はバーテンダーやモデルの仕事をして生活していたエリアナさん。
長崎事務局から2014年度のMUJ(ミスユニバースジャパン)に出ないかとスカウトを受けましたが、ハーフの日本人が代表になったことはないと聞きその時は辞退しました。
ただ2014年の春に、エリアナさんの友人で日本人と白人系アメリカ人のハーフの20歳の男の子が、ハーフであることを理由の一つとして自ら命を絶ってしまったことをきっかけに意識が変わり、出場を決められました。

「「自分の居場所がわからない」と相談を受けていた数日後に、彼は命を絶ってしまいました。今後このようなことが二度と起きないようにするため、ハーフへの偏見や差別をなくすためにも出場することを決意しました。」

「人種への偏見、日本と世界からなくしたい」という想いで2014年11月に行われたミスユニバースジャパン長崎大会に出場しグランプリを獲得。翌2015年ミスユニバース世界大会で日本人代表としてトップ10に入賞を果たしました。

ご両親ともエリアナさんの活躍を喜び祝福してくれたようです。




ただ簡単にはなくならない差別や批判。
こういった批判について、エリアナさんはインタビューでこのように語られています。

「日本で生まれ、日本で育っているのに、日本人ではないのであれば、ハーフの私達は何人なのでしょう?そして、それはつまり外国人に対する偏見につながっていると思うので、そういった認識を変えていきたいのです。

このことがわかって出場しているので、国内から批判の声があがるのは、悲しくないとは言いませんが、想定内ではあります。また、批判がないのであれば出場した意味がないとも思います。国内外のメディアが、私のことを多く取り上げていただければ、人種問題について問題提起をする良いチャンスになると考えています。」



自分が批判されることを覚悟の上で出場し、ハーフの人たちへの意識を変えようと動かれました。そのためにつらいこともあったと思いますが、同時に応援してくれる人もいたようで、それが力になったと語っておられます。




私生活
2017年12月にエリアナさんは香港人と結婚と妊娠を発表され、2018年6月頃に第1子男児を、2021年2月に第2子男児を出産されました。
現在は二児の母として奔走する中YouTuberとして動画を発信されています。



差別や批判、いじめ、母の失踪など沢山の困難を乗り越えてきた宮本エリアナさん。
自身のインスタグラムで結婚後も差別を受けることがあると発信されています。
「『人間について。』 今の私はね、旦那さんが中国人(香港)で苗字が中国系の名前に変わったから、その名前でお店などの予約をすると明らかに扱いが違うよ。
産まれてから、死ぬまでつきまとうのかなー。
もう差別なんてやめようよ。
皆んな人間じゃん。何が違うの?」

https://www.instagram.com/p/CA5V4IdHnQe/ 



中国人(香港)の旦那さんと結婚してこんなに可愛い息子が2人もできた。2人には自分を愛する事と綺麗な茶色い肌に誇りを持つ事、人をいじめないこと、肌の色関係なくみんなに尊厳を持つ事を教えてる。”



やはり差別というのは根強いですね。
でもエリアナさんが出てきたことで、辛い想いをしてきた他のハーフの人達が救われたことは間違いないでしょう。ハーフの人たちが増えてきている中、少しずつでもそういった偏見がなくなっていったら良いですね。
はっきりと自分の意見を主張するエリアナさん。

これからも批判に負けずに自分を貫き頑張ってほしいですね!






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