店作りで男性客が多くなったり、女性客が多くなったりすることはよくあることです。
例えば、
二十年前の牛丼店やラーメン店には滅多に女性は入店せず客は男性だけでした。
しかし、
牛丼店も良いデザインの内装にして、
テーブル席を増やしていくうちに次第に女性が増えています。
すかいらーく社の「バーミヤン」は、
当初「女性が堂々と入っていけるラーメン店を作った」
と称賛されました。
最近では秀逸の店作りと商品だという噂を聞いたのか、
女性客ばかりのラーメン店も珍しくありません(図1)。
図1 オフィス地域にある女性が多いラーメン店
ところが、
お店によっては内装や商品をほとんど変えているわけではないのに、
次第に男性ばかりになったり、
女性ばかりになったりすることがよくあります。
こうなると、
立地の違いがこういう変化が起こしていると言わざるを得ません。
例えば、
今流行りのコーヒーショップ。
駅前に出店するので、
駅を利用する多様な人々がお客様になってくれます。
男女も半々、
若い人もいれば高齢者も来てくれます。
ところがある立地では、
女性ばかりになってしまいます。
これは女子大や女子短大が近くにあり、
その駅を利用していることが多い場合に起きます(図2)。
図2 A地域の店が 女性ばかりになってしまうのは、B地域にある女子大が影響している。
そして、
女性が増えればそこに男性が集まってくるなどという俗説とは反対に、
男性客はどんどん減っていき、
ほとんど男性客のいない店になってしまうのです。
これとは反対に男性客ばかりという立地もあります。
これは工科系の専門学校があるような立地です。
もちろん、この立地の近くは、
牛丼店やトレカショップなど若い学生が好む店はあちこちで繁盛しています。
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引用元:男性客が多くなる立地、女性客が多くなる立地 連載104-1


