店で行ってほしい商圏調査のキモは、
「お客様はどこから来て、どこへ行っているのか」
を知ることです。
この答えを多数、できれば1000サンプル集めることで、
自店の商圏がどこまで広がっていて、
具体的どの地域が手薄になっているか、
また、
どの地域に来店頻度の高いお客様がいるかが分かるのでしたね。
しかし、
「そうは言ってもね。私の店は忙しくて、そんな調査はできません」
とあなたは内心思ったかもしれません。
その気持ちはよく分かります。
とりわけ、昨今の人手不足は尋常ではありません。
各自いかに生産性の高い効率的な動きをしなければやっていけない。
そういう店は多いはず。
しかし、一方で、せっかく来店されているお客様をぞんざいに扱って逃してしまうのも考えものです。
どんなに忙しかろうと、
お店の主人公はお客様であることに変わりはありません。
正規の商圏調査ができなくても、店長のあなた次第でそれに匹敵する仕事があります。
それは、お客様との会話です。
「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございました」とかは、会話ではありません。
単なる符丁、合言葉のようなもので、これで喜ぶお客さんはいないでしょう。
会話は、互いの聞きたい、伝えたいというニーズから始まります。
「今日のお勧めは〇〇です」、
「このメニューはどういうの?」
という簡単なやり取りから始まります。
そこで、あなたが、
その短いフレーズだけで終わりにしてしまえば、それで終わりです。
「きょうはお暑い中ご来店いただきありがとうございました」とか、
「お召し物が汚れますのでこちらのほうにどうぞ」とか、
次の言葉につなげることです。
そうして、お客様のテーブルに向かうたびに、
適切な言葉をかけ徐々に
「店員vsお客という関係」から、
「気持ちの通い合える関係」に近づけてほしいのです。
そして、
「きょうは、どちらからいらっしゃったのですか?」とか、
「きょうで何度目になりますか?」
「これからどちらまで帰られるのですか?」
という質問が気楽に言えるようになって下さい。
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引用元:お客様との会話に加えてほしいこと 連載90-1

