立地コラム(31)見えない立地は危うい
売上予測に使うデータなら商圏分析ソフト”統計てきめん2プレミア”
●立地コラム(1)手ぶらで現場を見に行く 1
●立地コラム(2)手ぶらで現場を見に行く 2
●立地コラム(3)手ぶらで現場を見に行く 3
●立地コラム(4)店は立地よりも、商圏だ
●立地コラム(5)セットバックした店は、長続きしない。だから工夫を。
●立地コラム(6)結局、物件というものは、どこかの撤退物件。
●立地コラム(7)物件探しで、重要なのは、利用者つまり住む者の利便性
●立地コラム(8)赤字の店1店舗出すことは、もう1店舗も犠牲になること
●立地コラム(9)人は、住んでいる場所によって他の人と似たような行動をする。
●立地コラム(10)看板を増やせば売上げも増えるか?
●立地コラム(11)マーケットの大きさを知る
●立地コラム(12)マーケット規模とは、『人口』のことではない
●立地コラム(13)商業統計は「繁盛度合い」のバロメーター
●立地コラム(14)商業統計を「人口」に変換する 立地コラム(15)看板増やして売上げが増えるかは、業種業態による
●立地コラム(16)マーケットの大きさを知る
●立地コラム(17)マーケット規模とは、「人口」のことではない
●立地コラム(18)商業統計は「繁盛度合い」のバロメーター
●立地コラム(19)商業統計を「人口」に変換する
●立地コラム(20)購買人口こそ、都市の本当の人口
●立地コラム(21)ちょっと“商業統計”について オレンジジュリアス,ホワイトキャッスル,森永ラブ、ドムドム、100円バーガー
●立地コラム(22)立地分析で“昼間人口”はさほど重要な要素とはいえない理由
●立地コラム(23)昼間人口にこだわる必要はないが、それは、別の大きな意味がある
●立地コラム(24-1)新しい統計指標 年収別世帯数
●立地コラム(24-2)新しい統計指標 年収別世帯数
●立地コラム(25)TG(ティージー)とPC(ピーシー)という二つの重要な立地用語
●立地コラム(26-1)PC、そして・・動線
●立地コラム(26-2)PC、そして・・動線
●立地コラム(27)施設の中にあるTG
●立地コラム(28)動線の質
●立地コラム(29)「動線」と「導線」の違い
●立地コラム(30)ショッピングセンター内での立地
●立地コラム(31)見えない立地は危うい
すでに、良い立地:繁盛する立地とは、TGまたはTGの間の動線上にあり、「視界性」が良いこと、すなわち、自然によく見えることだと説明してきました。
ところが、これに異を唱える社長がいらっしゃいました。
「先生、ところがですねえ、まったく見えない立地で大繁盛しているお店があるのですよ」
早速、その店に行くことになった。すると確かにその店は見えない。
見えないどころか、表通りからはその気配さえ感じさせない。
大きなビルの中に一度入り、裏口に出る。すると、線路脇の道路に出る。
道路というより、空中の渡り廊下のような路地。
そこを20メートルほど進むと、とある建物の壁に突き当たる。
そこに高さ150cm.くらいの木戸がある。木戸の脇には何もない。
もちろん、看板もない。しかし、その社長は何のためらいもなく、その木戸を開ける。すると中から、「いらっしゃいませー」の声。紛れもない居酒屋だ。
「どうです。驚いたでしょう」、その社長は満足げであった。
この居酒屋のような立地、そう、あのバブル全盛期に流行った立地である。
あの頃、「これからの商売に立地は関係ない」「立地は、分かりづらければ分かりづらいほど、とりわけ若者が来てくれるものだ」という立地論(?)が声高に主張され、こういう立地を「隠れ家的立地」と呼んで多くの店舗プランナー・設計者・デザイナーたちが珍重したものだ。
その典型的な地域が、自由が丘だった。
自由が丘には、それこそそこらじゅうに「隠れ家的立地」が出現し、分かりづらい場所が飛ぶように契約された。
しかし、どうだろうか。
この「隠れ家的立地」は、本当にあるのだろうか?言い換えると、どんな業種業態でも通用するという「再現性」があるのだろうか?
もちろん、そのようなことはない。
自由が丘の「隠れ家的立地」は全滅し、今はその跡形もない。
「店が見えないということは、店が存在しないことと同じ」。これが正しい。
しかし、「隠れ家的立地」では、一見、これが通用しないように思える。
だからと言って、誰もが真似しても良いということはない。
客が客を「とっておきの場所にある店」を連れてくる。連れてくるには、その店に、大きなユニークさ、素晴らしさがなければならない。
単に「分かりにくい場所にある」というだけでは、連れていけない。
また、「分かりにくさ」といっても、限度がある。どこから、その店に至ることができるのか、その情報が覚えやすくなくてはならない。それをランドマークという。
このランドマークさえもなければ、お客は二度とお店に来ることはない。これが、普通の常識だ。
確かに「店を探す楽しみ」というのもある。でも、肝心のその店が失望に変わる。
失望したら、もう二度と来店することはない。
さらに、「地理オンチ」という人はけっこう多いものだ。
そうした人でも、お店に来てもらい、お客になってもらえるためには、やはり「分かりやすい立地、視界性の良い立地」に出店しなければならない。
それが、立地の原則である。
TG、そして、視界性評価、あるいはランドマーク。これをマスターしてほしい。
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1.統計てきめんの基本操作
2.統計てきめんの統計項目の変更方法
3.統計てきめんの多角形商圏での集計
4.統計てきめんの色分け分布表示の設定
5.統計てきめんのグリッド表示の変更方法
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引用元:立地コラム(31)見えない立地は危うい


