立地コラム(30)ショッピングセンター内での立地
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ショッピングセンターや商業ビルなどの大きな施設の中で、そのテナントとして開業するような場合、あなたの立地を見る目が試されます。
とりわけその施設がいまだ計画段階にあるような場合は難しい。

しかし、立地のイロハを知っていれば、過剰に怖がる必要はありません。
それは、TG(ティージー:交通発生源)を探し出すことです。
さて、どこがTGか。図面を見てよーく考えましょう。
例えば、郊外のショッピングセンターは、必ず大きな駐車場を併設しています。
あなたがここのお客になるとしたら、あなたは車をそのどのあたりに止めるでしょうか?

たいていは、大きな商業店舗の入り口近くに止めようとはしませんか。
あるいは、夜間なら街頭の近くの明るいところに止めませんか。
他の人もやはり同じように考えます。

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ですから、大きな商業店舗があればその入り口近くが最も大きなTGになります。
大きな店舗が複数あったり、入り口が複数あったりした場合はどうでしょう。
生鮮食品を扱う店舗であれば、電化製品を扱う店舗より、人々は高い頻度で訪れるでしょう。

図面上を探していけば、次々と大きいTGを見つけることができるはずです。
店舗の出入り口付近は必ずチェックしましょう。
屋上への出入り口、エスカレーターの昇降口も要チェックです。
もう一つ別の大型店との往来通路かもしれません。
エレベータや階段がTGになっていることもあります。
こうやって、次々とTGを見つけていくことです。
そして、その強弱を推定することです。

ショッピングセンターは、その設計段階では、なるべくまんべんなく「導線(前回参照)」を作ろうとしています。ですから、どこでも、人々はまんべんなく歩き回るように見えるかもしれません。
しかし、人はまんべんなく歩く(行動する)ことは決してありません。
たくさんの人が集中するTGもあれば、まったく人々がやってこない貧乏立地もあるのです。

TGは、複数あり、その強弱は異なります。
ですから、これらTGを結ぶ動線も強弱は異なります。
強いTG、または強い動線にきわめて近く、しかも視界性の良い物件、それが優良立地であるのは言うまでもありません。

余談ですが、ショッピングセンターや商業ビルの中なら、どこに出店しても同じ、どこでも大丈夫と思い込んでいる人が未だにたくさんいます。
そして、みんな失敗して撤退を余儀なくされています。
しかし、みなさんは、仲介業者の意見を鵜呑みすることなく、かならず実査して、TGを見つけ出し、立地を判定してください。

 

 

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引用元:立地コラム(30)ショッピングセンター内での立地