通行量を調査するのは簡単だ。そうあなたは信じているなら、一度挑戦してみることをお勧めします。通行量の調査はたいへんですがやってみると店の前をいろいろな人が歩いていることが実感でき、よりお店に愛着が湧くというものです。説明しましょう。
(1)お店の位置と道路の関係
まず、お店と道路がどういう位置関係にあるかによって、通行量の調査は変わります。例えば図表1のような(ア)~(カ)の6か所で通行量を調査するとしましょう。
(図表2)
(ア)は簡単です。お店に向かってくる2種類の方向を調査すれば良いだけです(図表2)。ただし、「向かってくる」というのがポイントで、どんな場合でも「離れていく」人は計測しません。同じ人をダブルカウントしないようにするためです。
(イ)はどうでしょう。お店は十字路の角地にあります。この十字路に「向かってくる」のは4方向ですので、その4方向を調査すれば良いのです(図表3)。
(図表3)
(ウ)は車道に面した角地です。しかも、店の前には横断歩道もあります。難しいのは、どの方向から向かってくるのを調査すべきでしょうか?
実は、ここで測定しなければならない「組合せ」は3通りあるのです。
①まずは、(ア)(イ)の時と同じように、「店に直接向かってくる」通行人です。これは、「直前型」と呼んでいます。ここでは、大きい道路を左から向かってくる通行人と、店の側道を上から向かってくる通行人、その側道を横切るように向かってくる通行人、そして、店の直前にある「横断歩道」を渡って向かってくる通行人、この4つを調査します(図表4-1)。
(図表4-1)
②さて、やや離れたもう一つの「横断歩道」はどうしましょうか?店の目の前であることには変わりがありませんから、これを渡ってくる通行人も図りたいですね。すると、1つ加わって5つの方向を調査することになります(図表4-2)。
(図表4-2)
しかし、①と違う方向が1つありますね。それは「側道を横切るように向かってくる通行人」がなくなって、「もう一つの横断歩道に向かってくる通行人」になっていることです。
これは、お店の前を「点」ではなく、「面(領域)」のように広げて、その領域(点線囲み)に入ってくる通行人を測っているからです。
このれを「直前領域型」と呼びます。
③さて、もう一つは、「領域型」と呼んでいます。これは、②よりも領域が、2つの横断歩道さえも囲んでしまうというものです。
すると、図表4-3のように6方向になります。
図表4-3
ここまで調査すればほぼ完璧です。しかし、①、②、③をそれぞれ別々に測るのはたいへん非効率です。そこで、実際はいっぺんに測ってしまいます(図4-4)。すると、全部で9方向となります。
(図4-4)
余談になりますが、この角地は一人で調査することは不可能です。3方向を1人でやるとして3人。もし、長時間(8~12時間)測定するとなるとローテーションで休憩を取らなければいけませんから、さらに1人加えて計4人。アルバイトを雇ったとして1日4万円位になります。
引用元:通行量の調査はどうやってやれば良いのか?2017JAN(前半・・・
(1)お店の位置と道路の関係
まず、お店と道路がどういう位置関係にあるかによって、通行量の調査は変わります。例えば図表1のような(ア)~(カ)の6か所で通行量を調査するとしましょう。
(図表2)(ア)は簡単です。お店に向かってくる2種類の方向を調査すれば良いだけです(図表2)。ただし、「向かってくる」というのがポイントで、どんな場合でも「離れていく」人は計測しません。同じ人をダブルカウントしないようにするためです。
(イ)はどうでしょう。お店は十字路の角地にあります。この十字路に「向かってくる」のは4方向ですので、その4方向を調査すれば良いのです(図表3)。
(図表3)(ウ)は車道に面した角地です。しかも、店の前には横断歩道もあります。難しいのは、どの方向から向かってくるのを調査すべきでしょうか?
実は、ここで測定しなければならない「組合せ」は3通りあるのです。
①まずは、(ア)(イ)の時と同じように、「店に直接向かってくる」通行人です。これは、「直前型」と呼んでいます。ここでは、大きい道路を左から向かってくる通行人と、店の側道を上から向かってくる通行人、その側道を横切るように向かってくる通行人、そして、店の直前にある「横断歩道」を渡って向かってくる通行人、この4つを調査します(図表4-1)。
(図表4-1)②さて、やや離れたもう一つの「横断歩道」はどうしましょうか?店の目の前であることには変わりがありませんから、これを渡ってくる通行人も図りたいですね。すると、1つ加わって5つの方向を調査することになります(図表4-2)。
(図表4-2)しかし、①と違う方向が1つありますね。それは「側道を横切るように向かってくる通行人」がなくなって、「もう一つの横断歩道に向かってくる通行人」になっていることです。
これは、お店の前を「点」ではなく、「面(領域)」のように広げて、その領域(点線囲み)に入ってくる通行人を測っているからです。
このれを「直前領域型」と呼びます。
③さて、もう一つは、「領域型」と呼んでいます。これは、②よりも領域が、2つの横断歩道さえも囲んでしまうというものです。
すると、図表4-3のように6方向になります。
図表4-3ここまで調査すればほぼ完璧です。しかし、①、②、③をそれぞれ別々に測るのはたいへん非効率です。そこで、実際はいっぺんに測ってしまいます(図4-4)。すると、全部で9方向となります。
(図4-4)余談になりますが、この角地は一人で調査することは不可能です。3方向を1人でやるとして3人。もし、長時間(8~12時間)測定するとなるとローテーションで休憩を取らなければいけませんから、さらに1人加えて計4人。アルバイトを雇ったとして1日4万円位になります。
有限会社ソルブ
電話番号:048-711-7195
住所 〒338-0002
埼玉県さいたま市中央区下落合四丁目17番18号
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引用元:通行量の調査はどうやってやれば良いのか?2017JAN(前半・・・