立地が問題になるのは店を動かせないからで、動かせれば問題ありませんね?
   
  店舗経営や出店にとって、なぜ「立地」が重要な経営要素となるのかについて、「ひとたび店を出したら店の位置を変えられない」という実情があります。
   
  店を開いた物件についてそのオーナーと契約があり、容易には解約ができません。解約には解約料金がかかります。
  また、特に飲食店などのように、たくさんの厨房機器や椅子・テーブルといった内装があり、この購入や設置に相当な資金を投入し終わっているからです。
   
   
  「立地は変えられない。店を止められない」=「変える、止めるには、投資したお金と労力を捨てる必要がある」
  ということです。
   
  店は、出したその時点で、コストがかかっています。
   
  そして、立地を間違えれば、採算割れどころか、毎日赤字状態で、営業を継続すればするほど赤字が累積していきます。
  早急に判断しなければなりません。
   
   
  仮に、ラッキーなことがあって、物件の場所を良い立地のほうへ移してもいいよ、とオーナーの優しいオファーがあったとしても、「移す」というだけで、莫大な資金を要することが多いでしょう。
   
  もちろん、投資額がひじょうに低い、内装・外装・機器の合計金額が少ないような業種業態なら、このリスクは低いでしょう。
   
  例えば、本屋さんがそれに当てはまる商売です。もちろん、本を一通り揃える必要がありますが、それも実はリスクではありません。日本の場合は、再販制度という素晴らしい制度があって、売れ残った本は、元売り出版社が引き取ってくれます。ですから、ほとんど、リスク無く、出店ができるのです。
   
   
  とはいえ、従業員を雇ったり、販促活動を行ったり、さまざまな経費がかかりますので、けっこう赤字を抱えている本屋さんは多いのです。
  今や、本は「本屋さんで買うもの」だけではなく、「ネットで買う」ものと考える消費者がひじょうに多くなり、どこの本屋さんも生き残るのがたいへんな時代になっています。
   
   
   
  さて、投資コストが少なければ、立地が悪くても、移転しやすいといえるでしょう。
   
  とはいえ、どこに移転すれば、今までの負債(店に費やしたコスト)をチャラにしたうえで積極的に利益が生まれるでしょう?
  こうなると、移転したくても移転できなくなりますね。
   
  「本当に移転先は儲かるのだろうか?」という問いに自信を持って答えることができなければ、移転=2度目の出店は怖くてたまりませんね。
   
   
  そこで、どこにでもとても安く移転可能であれば、リスクはないと言えるかもしれません。
   
  例えば、「売場」を載せた自動車 なら どうでしょう?
  駐停車禁止でない場所、立地であれば、車を置いて商売ができます。
   
  屋台もそうですね。
  「公的に不可」ということがなければ、どこでも商売ができます。
   
   
   
  さあ、みなさんは、どう思いますか? |