CADで始める機械製図 -AutoCAD LT2005対応 (実践基礎製図)/ソフトバンククリエイティブ

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です。
中心線、隠れ線と寸法線(168ページ~171ページ)
機械製図の仕上げの段階にようやく来ました。やることは書籍の付録のツールバーの機能を使って隠れ線、中心線を描くのが最初です。この本の付録でカスタムツールバーが用意されていて必要な機能はまとまっていました。ここから「中心線」ツールボタンを押してその後で中心線の線種に変えたいオブジェクトを選択して右クリックして変更します。


隠れ線も同様にツールボタンを押してから変更したいオブジェクトを選んで右クリックで確定します。

側面図の穴の位置は隠れ線(破線)になります。

寸法線も同様の操作をします。


図面レイアウトの設定(175ページ~178ページ)
これも書籍付録のカスタムメニューを使っています。AutoCADは汎用CADだということから用途に合わせたカスタマイズをやって使いやすいツールに修正して使う必要があるということかもしれません。
まずレイアウト枠を選びます。

出来上がるレイアウトは

です。
ここではレイアウト枠に綺麗に図面が入っていますが、これは修正したものです。部品の配置位置を調整するのは[モデル]/[ペーパー]の切り替え

をしてアクティブな空間を適宜選んで「リアルタイム画面移動」ボタン

を使ってオブジェクト(図面)の表示位置調整をしました。
出力の時には不要な「浮動ビューポート」は表示しない設定に変えます。

「浮動ビューポート」は多分「AutoCAD」の独自のものです。検索してみるとAutodesk Knowledge Networkに
「MVIEW[浮動ビューポート管理] (コマンド)」
「モデル空間での MVSETUP[浮動ビューポート設定]」
など関連記事が幾つかあったのですが、紙にレイアウトする時にモデルが扱える仮想的な空間を表すようです。「MVIEWコマンドで作成できる」と書籍に書いてありましたが、AutoCADの深い使い方は今は必要ないので、詳しいことは調べませんでした。
図面枠の属性変更
製品名、図面番号など図面に関する情報の書き込みです。メニューバーから図のように「属性変更」を選択します。

次に図面枠をクリックします。

ここに必要事項を記入して閉じます。

のように図面に反映されます。ただし、ここについては正しくは材質、処理など機械加工の情報に基づいて入力しないと図面の意味がありません。例えば「F-Zn-CM2」は「全体めっきEp-Fe/Zn5/CM2は何の意味か教えてください」などを見るとメッキ処理の仕様を書いていることがわかります。
これで図面が1枚完成です。プリンターに印刷する場合はプリンタ設定が必要ですが、データ渡しの場合もあるので、印刷設定、ファイル出力設定などを見る必要もあるかもしれません。とりあえず今は自分で使う機械図面の作図しか想定していないので、ファイル保存だけしました。

#追記(2016/05/21)
参考書籍の「1.6材料と表面処理」(15ページ~16ページ)に機械加工の材料の特徴やメッキ処理の説明記述がありました。