このボードは上のリンクを読むとRadeon HDシリーズの最下位モデルと位置付けられていますが、OpenCLにも対応していると書籍
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に書いてあったのでこれを参考にRadeonグラフィック・ボードでOpenCLが試せるように準備しようとやってみました。ただ環境設定の説明はOpenCLについてなので、別途必要なCatalystドライバのインストール方法はUbuntu11.4の場合しか説明されていません。なのでネット検索して
「Radeon ドライバ インストール コマンド」という記事を見つけたのでまずはここからやりました。
(記事には /etc/inittabのrunlevelを変更するという記述が有りますが、日本語導入してると5から3に変えてしまうと日本語が使えなくなるので、これは試して戻しました。)
手元のCentOS6.6はデスクトップ環境のインストールをしたものだったので、「kernel-develおよびgccのrpmパッケージがインストールされていない場合」にあたります。なのでまず最初に
# yum install kernel-devel gcc
です。次にhttp://support.amd.com/ja-jp/downloadからCatalystドライバーの入手とインストールです。

この構成でドライバーを選択してzipファイルをダウンロードして解凍しました。
# sh ati-driver-installer-x-xx-x86.x86_64.run (x-xxはバージョン番号)
でドライバーをインストールです。
インストールの開始

インストール途中経過

インストール終了

「Radeon ドライバ インストール コマンド」にはこの後で「Radeon ビデオカード ドライバのインストールが正常に終了した後は、コマンドaticonfig --initial -fを実行してください。」と有ったのですが、1回インストールした後これをしないで再起動してしまいました。描画のドライバーの設定が正しく終わっていないと考えると当然なのですが、ちゃんと表示できなくなってしました。
この間KVMにUbuntuをインストールしたのとダウンロードしたドライバーが消えてしまいますが、安直にCentOSを再インストールして1からやり直しました。(外部のターミナルから操作できてメンテナンスできないとサーバーマシンとしては不都合なのでそっちを先に準備しておけばよかったと思っても後の祭りでした。)
ここから手こずりました。同じ手順を繰り返している筈なのにインストーラーが起動してもインストールできなくなってしまいました。
インストーラをダウンロードし直してみたり色々試したのですが、ダメだったので仕方なく
# sh ati-driver-installer-x-xx-x86.x86_64.run --force
で一度インストールしてその後で再度
# sh ati-driver-installer-x-xx-x86.x86_64.run
としてみました。これでドライバーはインストールできたのですが、1度目に失敗したaticonfigコマンドを入れて初期化してみてもCentOSが起動途中で止まってしまいます。
再度ネットを検索してみたところ、「CENTOS6.3 GNOMEに、ATIのビデオドライバをインストールする(Compiz対応)」という記事が見つかり読んでみると、「インストールしたのは、AMD(ATI)から提供されている正規の、リファレンスドライバでした。Catalyst ですね。どーもこれがいけないみたいで別の方法で試してみたらうまくいきました。」とありました。
また「CENTOS 6.XにATIビデオドライバインストール設定 再び(でも失敗)」という記事でX-Windowが起動しないという同じ現象の記事もありました。
もしかすると、Linux (x86_64)とは書いてあってもCentOSには対応していないのかもしれません。
このグラフィック・ボードはNVIDIAのボードが届いたら処分するつもりでいたので、ここで取りやめました。
#追記(2015/05/03)
ネットの検索で、「AMD Proprietary Linux Driver Releases」というLinuxドライバのリリース履歴が一覧できるところがありました。今回試したドライバー以外のバージョンならうまくいくのかもしれません。