実際にはほとんど使うこともなく荷物の中に埋もれていたのですけれど、今日荷物を整理している時に出てきました。電源を入れて少しだけ使ってみたのですが、手書き文字入力などの機能は搭載はされていましたが、主流とはなっていないですし、今となっては「これは!」と思う機能も見当たらず、最寄りのハードオフに持って行って買い取ってもらいました。買取価格は500円でした。
査定をしてくれた店員さんが、「売れてないんで(この価格です)」と言っていました。やはり当時「PDA」と呼ばれたものは、一時期の流行にしかならなかったのだということを実感しました。
ネット検索してみたところ、「クリエ PEG-TJ25 (Sony) 2003年 [Tablet/PDA/ポケットPC]」という記事で沢山写真を載せて紹介していました。
今日、買い取ってもらう前に、お別れの記念写真も撮りました。

外箱には(写真をよく見ないと見えないですが)性能の売り文句が書いてありました。

本体とスタイラスを撮影してみました。使ってみるとスタイラスは細くて短くて使いやすいとは言えませんでした。最近のスマートフォンやタブレットは指でタッチして使うことができますが、当時はスタイラスを使って操作するのが普通でした。この違いは多分タッチパネルの性能向上も関係あるのだと思います。
PDAはそれほど流行しなかったわけですが、電子文房具はそれほど求められていなかったということなのだと思います。一方当時はまだ今ほど携帯電話が普及するとは予想されていませんでしたが、今は一人一台携帯電話、スマートフォンを持っているのが当たり前になっています。人が便利と感じた(求めていた?)のは、電子文房具ではなく(偶々電子的なだけの)コミュニケーションツールだということなのでしょう。
「人は一人では生きられない」と言いますが、誰かと何かの連絡を取ることは避けられません。これは(情報)通信の環境も整ってきたからだと思いますが、「売れるもの売れないもの」の境目はやはりいかに「簡単な操作で便利さを感じるもの」なのではないでしょうか?