!ネタバレ注意! 映画「チルド」のヒンヤリした怖さの正体って・・・ | サンドアート集団SILT船本恵太のアメブロ

!ネタバレ注意! 映画「チルド」のヒンヤリした怖さの正体って・・・

映画「チルド」のヒンヤリした怖さの正体って・・・

 

!ネタバレ注意!

 



コンビニという日常の中に横たわる不気味さがまず一つあって、

 

たしかに客観的視点に立つと「サラダチキン」ってなんだよ・・・

 

と気づかされ、もうそれだけの絵で怖くなるんですよね。

 

まさに「命が形を失っている。」

 

もう社会風刺を通り超えて、生理的な怖さまで浸食してくる感じです。




もう1つがリミナル性の恐怖で、

 

それはコンビニの明るい店内や曲に対する、暗くて狭いバックヤードだったり、

 

コンビニに対するキッシュ屋だったり、

 

「裏返っていく世界」の不穏さから生じる不安感があります。

 

 

 

この映画の感想を色々と読んでいて、「ヒトコワ」とジャンル分けする人がほとんどいないんですよね。

会話劇の妙が、とても癖になる映画なのに、

 

人々が主役というよりも、リミナルスペースとしてのコンビニが主役のような、

 

「何も話してないです」という不気味さが感情移入させないんです。

 

常に第三者視点のままで、感情を失っていくような感覚を、むしろ共有させられてしまう構造になっていて、

 

無機的な世界に蝕まれていく怖さを感じます。

 

 



ありえないよな奇妙な事件が次々と起きる現代社会なだけに、笑い飛ばせないんですよね。

映画が終わっても、どこまでも他人事のように世界が続くから、コンビニに入るとき少し怖くなってしまったほどでした。

 

「エニーマート」のビニール袋をぶら下げながら。