「映像進化論」そして今、僕がやりたいこと
TikTokやYouTubeショートやサブスクが人気で、
スマホで映像を観るのが当たり前になった今、
2025年の映画館の興行収入が過去最高を記録したというニュースは、
とても興味深い現象です。
「国宝」や「鬼滅」や「チェーンソーマン」などの大ヒットだけでなく、
「落下の王国」や「天使のたまご」等、
昔の名品がヒットし、
映画のリバイバルブームが起きていることも含めて。
数十秒の尺に慣れ、サブスクでも飛ばし飛ばし観たり、
動画を早回しして観たりする時代に、
なぜ、映画館で2時間くらい集中して映画を観るという文化が再燃しているのか?
自論としては、
こんなに一般人が沢山映像を観ることは今までなかった。
こんなに一般人が映像を自ら作ることは今までなかった。
その結果、もっと良い映像が観たい。
もっと良い映像が作りたいと目が肥えていき、
過去の名作を腰を据えて観たいという欲求に繋がったのではないか、
一般人の映画マニア化や、一般人の映像作家化に起因する現象なのではないかなと、
人類全体が映像に対して特化した能力を持つように進化してきているのだと思っています。
呪術廻戦第三期の第4話の論争を見ていても、
みんなが批評家のようで、専門的に分析しているというのも凄いことだよなって。
映像作品をここまで一般人が掘り下げて語り合うという現象。
それだけとっても凄いことだなと思います。
動画を作る人達はどうやってバズらせるかも視野に入れて作っている人も多いでしょう。
ただ作りたいという欲求を満たすだけでなく、
どうやったら売れるかということも自然に考えながら作る能力も磨ける環境にあって、
すぐにいいねやコメントや再生数で、一般評価がわかる。
常に厳しい社会の目に晒されている。
昔の自主映画制作のように、一人よがりの自己陶酔作品が少ない。
ただ、似たような作品は増えてしまう環境。
他者とどう違いを出すのか?もっと学びたい。
もっと面白い映像が観たいという自然な欲求による進化はとても素晴らしいことだと思います。
過去の色々な名作映画に映画館で触れた人々が、さらに進化していき、
どんな新しい映像作品をこれから作り出していくようになるのか?
それが楽しみです。
こうした状況の中で、じゃあ僕自身はどうしていきたい?というと・・・
<その1>
もう20年以上、映像(ストップモーションアニメとサンドアート)の仕事をしてきていて、
引き続き、今後もより良い映像を作っていきたい。
<その2>
商業作品ではなく、自主制作作品のほうは、世間に見せるということをあまり気にせず、
とてもパーソナルなものを、作りたいものを素直に作っていきたい。
その結果として、一人でも二人でも、気に入ってくれる人がいれば嬉しい。
それが月ノ影の映像作品。
<その3>
AIで映画を作りたい。若い頃から映画制作は憧れ。AIなら一人で映画が作れるので実現可能。
新しい挑戦を試みたい。
<その4>
AIでみんなが映像を作っていて、同じようなものが氾濫しているのに、
それを追いかけるの?それだったらむしろ、
できる人がとても限られているストップモーションアニメを作ったほうがいいんじゃないの?
もう20年くらい前から作りかけのストップモーションアニメを完成させるために労力を割いたほうがよくない?
という気持ちも同時にある。
この4つの軸が、今年の僕の方針です。
ありがたいことに、つい先日完成した某音楽アーティスト様のサンドアート映像の絵コンテが好評で、
今度、実写映像の絵コンテも作って欲しいと言ってもらえることができました。
若い頃、MTVが全盛期で、MV監督に憧れていました。
これを期に、実写映像の仕事への道を切り拓いていくことができたらと、願っています。
月ノ影で、ここ数年実写のMVを自主制作で多く作ってきているのも、
実写映像の仕事への道を切り拓きたいという想いもあってということも念頭にあります。