梅園にて、短歌を詠みました。
亡父の墓の隣で眠る叔父は富山大学の名誉教授。
2人とも、葬儀には数百人が参列しておりました。
叔父の形見分けはほとんど残っておらず、
愛されたお人でした。
私は父の形見に写真機を、
叔父の形見にその著書を譲り受け、
大切にしております。
父の形見の写真機で撮影した写真で、
今はなき「せ・ら〜る」で個展を開かせていただいたことも。
デジタルカメラやスマホは便利だけれども、
想いを寄せる手触りが、
私には大切に思えたのです。
存命の叔母は歌人。
父亡き後、船本家とは疎遠になりましたが、
今一度、
会うべき時が、
近づいているのを感じています。
落ちてなお
柔らかな梅
想い揺れ
風薫る花
満ちて光りて
満開の梅園の東屋に取り残された一輪の白梅が、自分のように思えたんです。
隣の鮮やかな枝垂れ紅梅は華やかで良い香りで。
この子は大切に持ち帰ります。
小枝から離れ落ちてしまって白梅の花に触れたら、
まだその花びらは柔らかくて、
命が宿っていることが感じられたのです。
それも庭園で一番人気の枝垂れ紅梅のすぐ近くで。
そのコントラストに、
胸が詰まる想いがしました。
私の今の心境と、
その様が重なり、
短歌を詠まずにはいられませんでした。
落ちてなお
柔らかな梅
想い揺れ
風薫る花
満ちて光りて




