実写映画「東京喰種トーキョーグール」と「亜人」を観た感想
実写映画「東京喰種トーキョーグール」と
実写映画「亜人」を観た感想
まず先に「亜人」ですが、
原作の漫画は読んだことはなく、
アニメ版はひじょうに楽しく観ることができました。
しかし、実写映画のほうは、正直なところ、イマイチでした。
全てが薄っぺらいものでした・・・
続いて、「東京喰種トーキョーグール」ですが、
原作の漫画も、
アニメ版も観たことはなく、
何の前情報もなく観ました。
面白かったです!
役者の一人一人が美しかったです。
とくに大泉洋さんが魅力的で、
これまでのイメージとのギャップがまた驚きました。
食事シーンへのこだわりが素晴らしく、
小さな音まで拾って、なんともまずそうなんです。
<この先はネタバレを含みます!>
逆に、喰種が人肉を食するシーンのほうが
美しく見えるよう演出されていて、
この作品の根本的なテーマの部分を、
きちんと把握した演出が秀逸でした。
東京に生きていて、
毎日のようにコンビニの加工されたもの食べていると
時々、とても虚しくなります。
生きるために、しかたなく、無理やり食べているような・・・
そして、人間が生きるためには、牛や豚や鳥を殺して、
それを食べていかなければならないんだということを、
加工されたパックでスーパーで購入したり、
牛どん屋やバーガーショップで食べることで忘れていることを
思い出させてくれる作品です。
一番好きなシーンは、
まだ幼い少女の喰種が部屋で食事をしているところに、
主人公がドアを開けて入ってきて、
ばつがわるいというところです。
なんとも滑稽な可愛らしさがあり、
その行為は冷静に考えれば人肉を食している残虐なシーンだというのに、
観ている側の感覚が逆転し、
喰種の視点側に感情移入していくところです。
映画が後半に進むにつれ、
じょじょにそうなっていくよう構成されているところが、
大変に見事で、とても丁寧に作られているなという印象を受けます。
そして、エンディング曲のillionさんの「BANKA」が、
ひじょうによく、感動いたしました。
歌詞の内容も、2つの声が重なり合う構成も、
この映画のテーマにピッタリで、
本当に映画の一部分として溶け込んでいました。
タイアップで、とってつけたような曲が使われる映画が多い中で、
この曲は、本当に映画作品に寄り添ったものとなっていて、
とても真摯な気持ちを感じました。
曲をアイチューンズで購入して、もう何十回と聴いています。
illionさんとは、
映画「君の名は。」で一躍一般にも知られ人気に拍車がかかった
音楽バンド「RADWIMPS」のボーカルである野田洋次郎さんの
ソロプロジェクトです。
ライオンは、動物でも、人でも、肉を食べないと生きられない。
そんな人間にとって危険な生き物を、見世物として動物園のエンターテイメントにまでしてしまう人間。
ハンティングという趣味で、動物を狩ることを、楽しみの1つにする人間。
ペットとして、猫や犬などの動物を飼う人間。増えすぎたら、殺処分する人間。
動物虐待といえる飼育方法で、牛や豚などの家畜を生産する人間。
贅沢な衣類として、動物の毛皮をはぐ人間。
人間に追われながら、身を隠し生活し、生きるために必要な人間だけを殺し食す喰種。
その対比から、何が正義なのか、何が正しいのか、何が秩序なのか、何が平和なのかを考えさせられる映画でした。
人類同士でも、国によって、豚を食べてはいけないとか、牛を食べてはいけないとか、犬を食べるとか、鯨を食べるとか、何が正しいのかの文化が異なる者同士で、共存が果たして可能なものなのか? 宗教戦争がなくならないことが、すでに共存不可能だと証明しているのかもしれません・・・
それでも、黒人が奴隷でなくなったように、人類は、前へ向かって少しづつ進んでいると、信じたいです。