映画「そして父になる」を観た感想
映画「そして父になる」を観た感想
私が最も好きな日本映画監督
是枝裕和監督の作品です。
これまでに観てきた作品は
幻の光
ワンダフルライフ
DISTANCE
誰も知らない
花よりもなほ
歩いても 歩いても
空気人形
海街diary
です。
全て好きです。
その中でも、一番好きなのは
ワンダフルライフ
です。
当時、父を亡くした喪失感から、
最も救われた作品でした。
監督に、感謝したいくらいです。
その次に好きなのは
空気人形
です。
身体感の希薄さ。
空虚さ。
ひじょうに共感しました。
他のどの作品も、
心の深いところに届く
奇跡のような作品ばかりです。
さて、
そして父になる
を観た感想です。
まず、オープニングのピアノ曲ですが、
西川幾子さんというピアニストの方が演奏をされています。
以前にとあるイベントでご一緒し、
西川幾子さんのピアノと、
SILTのサンドアートでの
生コラボのステージを披露したことがございます。
そのときに
そして父になる
のオープニング曲を弾かれた方だということで、
とっても嬉しく思った想い出がございます。
映画全編を通じて、
様々なピアノ曲がBGMとして流れます。
その中に、
グレン・グールドの「ゴールドベルク変奏曲」が入っており、
幾度か流れます。
個人的にグレン・グールドが大好きなので、
それもまたひじょうに嬉しかったです。
映画全編のBGMが
ピアノのソロ曲のみという構成は
とても珍しいですよね。
壮大なオーケストラではなくて、です。
これがひじょうにこの映画にぴったりで、
感銘を受けました。
また、物語の内容ともリンクした演出にもなっているところが
とても深いです。
是枝裕和監督は、
「家族の絆の再生」をテーマとした作品がとても多いです。
ドキュメンタリー出身の監督なだけに、
リアリティーがあり、
とても心の深いところまで届き、
浄化されます。
個人的にはやはり「ワンダフルライフ」の思い入れが強すぎて、
やっぱり一番は「ワンダフルライフ」なのですが、
客観的にみたら、
まだ粗削りで、実験的な作品なのは事実でしょう。
「そして父になる」は、
あきらかに、
ひじょうに完成度が高く、
是枝裕和監督の到達点、
集大成的な作品でした。
またしても、
私が見失い
喪失したものを
見事にもっていかれ、
勇気をもらいました。
いつか私も
日常の幸せを・・・
いや・・・
そのような資格はありません。
「幸せ」という身勝手な価値基準で生きる意味はなく、
ただ動物として、
死なないために生きるということだけが
真理だと思っています。
いざ戦争になれば?
いざ大地震になれば?
その真実を
常にみつめて。
あたたかな気持ちになるサンドアートを、
皆様に提供することが、
私の社会での役割です。
心からそう想い、
そう願い、
社会貢献活動も
これからも精力的に継続していきます。
動物だって、
群れを守ったり、
飼い主に愛情を注いだり
するわけです。
それもまた、
本能なのでしょう。