群馬県立特別養護老人ホーム菱風園さんに、ボランティア訪問。 | サンドアート集団SILT船本恵太のアメブロ

群馬県立特別養護老人ホーム菱風園さんに、ボランティア訪問。

本日は、

サンドアートパフォーマンス集団SILTの

船本恵太と、

群馬県のサンドアーティストである、あんじぃあんじゅが、

 

群馬県の桐生市にある、

群馬県立特別養護老人ホーム菱風園さんに、

ボランティアで訪問いたしました。

 

 

 

 

菱風園さんは、群馬県の特別養護老人ホームの中で一番入所者数が多く120名です。

 

特別養護老人ホームというのは、身寄りのないご老人を受け入れ、介護をする施設です。

 

私は、生まれてはじめて老人ホームの中に入りましたので、緊張をしていました。

ずっと唸り声をあげているおじいさんがいたりします。

おばあさんに話しかけられ、お話をしたのですが、会話は成立しませんでした。

外にはかってに出られないようにもなっています。

正直に話しますと、いつか、母もこうなるのか、いつか、私もこうなるのかと考えました。

 

私たちは、障害者の子供達の学校もボランティアで訪問をしておりますので、ずっと唸り声をあげていたり、会話が成立しなかったりなど、そうしたことに対する不安感や抵抗感というものはありません。

 

今回はじめて、老人ホームを訪問し、

「やがて人は老いる。そして、人の手を借りなければ、何もできなくなる。」

その現実をまざまざと感じたわけです。


 

そして、老人介護のお仕事をされている方々のご苦労も、とてもお察しをいたしました。人員は不足しているそうです。

それでいて、お給料が少ないという社会問題もあるわけです。

職員の方々は、皆さんまるで天使かのように、お優しい方々ばかりです。

ここに入所している方々は、とても幸せ者だと思いました。

 

一昨年、ホスピスをボランティアで訪問したときの職員の皆さんのことを思い出しました。世の中がこうした人たちばかりだったら、戦争はなくなるだろう、そう一昨年に思ったものです。

 

 

 

身寄りがない、孤独な老後。

一人で過ごすのではなく、こうした優しい方々のケアを受けて、皆と過ごすことができる。県立ですから、税金でまかなわれているわけです。救いがあるなと思いました。

 

以前に聞いたことがある話なのですが、

身寄りがない孤独な老人だけでなく、

虐待を受けている老人を警察と共に救出し、かくまうというケースもあるそうです。

やはり、救いがあるなと思いました。

老人介護、なんて立派な職業なのでしょうか。

 

 

 

障害者の子供達の学校、

ホスピス、

聴覚障害者団体、

老人介護施設、

などを社会貢献活動で訪問をするという、

大変貴重な経験によって、

ひじょうに多くの勉強となっています。

自分の心や芸を磨くことができています。

ボランティアといっても、自分のためでもあるわけです。

 

 

 

さて、今回のサンドアートライブについてのお話です。

 

「はなさかじいさん」をまずは披露。

 

 

続いて、「日本」を披露。

富士山だ〜という声があがったり、

描いた浮世絵と桜を潔く消してしまうところで歓声があがったり、

スカイツリーだ〜という声や歓声があがったり、

着物の女性が洋装に変化するところで歓声があがったりして、

大受けでした。

 

80代、90代、100歳の方までいるのですが、

これだけご高齢の方々にも、これだけ喜んでいただけることがわかりました。

 

続いて、体験コーナーでは、

園長先生と、おじいさんが一人、体験をいたしました。

 

 

 

おじいさんの年齢はわからなかったのですが、みたところ90歳くらいだろうとのことでした。

これまで何百人と体験をしてきた中で、間違いなく最高齢です。

にもかかわらず、大変見事な横顔の砂絵を描いたんです。

 

 

とっても優しく柔らかな絵で、なんてお優しい透き通った心をお持ちなのかと・・・

これまでの人生のたくさんの経験の先にある境地なのだろうなと、

深く考えさせられました。

 

そのおじいさんが、砂を触ったときの感想が・・・

「綿みたいだ」

今まで何百人と教えてきた中で、一度も聞いたことがない、感想でした。

とても柔らかくて軽くて気持ちのいい砂を、

まるで綿のようだと、表現されたのです。

とても感動いたしました。

 

 

 

幼稚園の年少さんから、90歳くらいのご老人までが、

サンドアートを観て楽しみ、体験して楽しんでくださいます。

そんなアートやエンターテイメント、なかなかないですよね。

 

 

 

最後は、即興リレーライブを行いました。

 

激しい曲はNGと言われていました。興奮すると、大変なことになってしまうからです。私たちには想像もつかない話で、勉強になりました。

 

そこで音楽は、友人であり、共演をさせていただいたことのあるwind rumorさんの新アルバム「風の情景」を使用させていただきました。ギターとアコーディオンの安らぎです。

 

「風の情景」ですし、「菱風園」さんというお名前ですし、

これはもう「風」をテーマとしようということになりました。

 

しかし・・・

全てが成功というわけではありませんでした。

 

あんじぃが桜の木の枝を描き、桜の花びらが舞い散る動きを描きました。

 

それを受けて、船本は、蝶々がひらひらと舞っている動きを描き足しました。

 

あんじぃは、木の下で、風船を持っている女の子のシルエットを描き足しました。

 

船本は、その風船が手を離れ、風に流れ飛んでいってしまう動きを描き足し、

さらに女の子の隣に大人の男性のシルエットを描き足しました。

 

(このあたりから、一人のおばあさんが、「お家に帰りたい」など言い始めたのです。)

 

あんじぃは、見上げている笑顔の女の子の横顔を描き足しました。

 

船本は、空から女の子を笑顔で見返しているおじいさんの横顔を描き足し、

さきほどの大人の男性のシルエットのほうの手を、女の子のシルエットの肩にかけました。

 

(そのおばあさんが、「あんな幽霊みたいの嫌だ」と言っていました。)

 

あんじぃが、二人が手を繋いでいる、手のアップを描きたしました。

 

船本が、その手に風船を握らせました。おじいさんが風船を、女の子に渡している感じです。

 

(このムードはまずいなと思い・・・)

 

最後は、今回が1月の誕生日会ということでしたので、バースデーケーキと、お誕生日おめでとうございますというメッセージを描いてしめくくりました。

 

 

完全に即興で、

天国にいるおじいさんが、孫がなくした風船を持ってきてくれたというような物語となったわけです・・・

私の配慮が欠けていました・・・

身寄りのいない孤独なご老人に、このような物語は酷でした・・・

反省しています。

そして、勉強になりました。

 

 

イベント終了後、園長先生がお教室に通いたい、癒されたと言ってくださいました。

職員の方々からも、明日からまた頑張れる癒されたなど、大好評だったそうです。

ご老人のためにと思ってやってきたわけですが、こうしてハードなお仕事を日々されている職員の方々の慰労にもなるんだという発見がありました。

 

ご老人たちがこんなに集中して観るとは思わなかったと、驚かれもしました。

 

 

 

もしよろしければまたきますとお伝えすると、職人の皆様が大変喜んでくださっていました。

 

はじめての老人ホーム訪問でしたが、これからも継続していきたいと思っております。

 

 

 

今回、桐生タイムスという地元の新聞社さんが取材に来ていたそうです。

どのような記事になるのか、読んでみたいところです。