お金じゃない。名誉じゃない。大切なのは心だ。 | サンドアート集団SILT船本恵太のアメブロ

お金じゃない。名誉じゃない。大切なのは心だ。

40歳になって、自分の人生を振り返ってみる。10年、ストップモーションアニメ(クレイアニメ)をやってきた。カピバラさんのクレイアニメのTVCMとネット配信映像、資生堂マジョリカマジョルカの球体関節人形アニメ、NHK Eテレの「ふしぎのヤッポ島 プキプキとポイ」「シャキーン!」、西野亮廣監督と作った「 THE RiCECOOKERS」の「of the real」のPV等、色々な作品にスタッフ参加したり、監督してきたし、フランスのアヌシーや、カナダのオタワ等の国際アニメーション映画祭にも入選をした。10年目にしてようやく、少しは実績と呼べる経歴が見えてきた。

私に一番最初にストップモーションアニメの仕事をふってくださったのは、山本暁監督だ。その恩を忘れたことはない。「HANA 天使の人形」DVDも発売されている。そして今、もう一度、山本暁監督と共に仕事をする日がやってきた。こんなに嬉しいことはない。

とある音楽アーティストのPVを、サンドアートで表現する。今まで色々なサンドアートの仕事をしてきたが、実はPVはこれがはじめてとなる。

山本暁監督は、「哀しみのベラドンナ」「ジャングル大帝」「宇宙戦艦ヤマト」「鉄腕アトム」等の監督や演出や脚本等で名高い、あの山本暎一氏の甥だ。



僕がはじめてストップモーションの仕事をとれるまで、3~4年かかった。それまでの経歴は、アヌシーやオタワ等への入選、TVチャンピオンのクレイアニメ王選手権の出場だった。

仕事をとった後でも、周囲にはストップモーションから足を洗い、それまでの仕事だったグラフィックデザイナーに専念するべきだと言われていた。才能がないと。

それから、うちの企業からの出資が止まり、私は講師業でギリギリの生計を立て、食パンで食いつなぐ生活を送っていた時期もあった。最初の仕事を勝ち取るということが、どれだけ大変なことか。それまでの投資、時間、周囲からの反対という精神的な負担。

苦労を知らないで、若いうちに成功を手に入れるというのは、すごく恐ろしいことだ。


私は、最初の仕事をくださった山本暁監督のために、最高のサンドアートの映像を作り、恩を返したい。お金じゃない。名誉じゃない。大切なのは心だ。