僕が初めて買ったスティングのアルバムが「Nothing like the Sun」です。
最近またスティングの曲をよく聴くようになり、このアルバムも聴き返しています。
今聴くとやはり多少の古臭さはあるものの、それでも当時の最前衛だった革新的な音は新鮮さを失っていません。
今の僕はそんな音が心地良く感じる。
なぜだろう。
昔を懐かしむノスタルジーを無意識に感じているのだろうか・・・。
初めて聴いたときはまだ中学生だった。
僕の実家は本当に田舎で、想像を絶するくらい田舎で。
畑と田んぼと豚舎しかないようなところでした。
そんな僕はこのアルバムを聴きながらニューヨークとかロンドンとか、そういう都会に想いを馳せていました。
スティングの音には、なぜか都会のきらめきや息づかいを感じるんですよね・・・。
とにかく、音から見える景色に憧れていました。
今の僕は東京に住んでいます。
あのころ憧れていた、スティングの音から見えた景色とは少し違うけど、都会といえる場所に身を置いています。
そんな生活の中、スティングの音は街から聴こえてくるかというと・・・。
やはり銀座の路地や西新宿のオフィス街、外苑から青山なんかを歩くと、気分はやっぱりあのころのスティングの音の景色なのです。
もうこれは完全に個人の感じ方なので、誰もがそう感じるわけではないんでしょうが。
きっとだれにでもそんな感じ方をする音や物があるんじゃないでしょうか。
さてさて、冒頭に貼り付けた音源は「They Dance Alone」です。
牧歌的な雰囲気から始まるこの曲。
最終的にはサンバのリズムに変わっていきます。
そしてアルバムでは次の曲が「Fragile」なのです。
この絶妙な曲の配置にときめきます。
曲間の無音にさえ音があるような不思議な感覚になるのです。
まさにアルバムの醍醐味です。
よかったら聴いてみてください。