やっぱり書こう | The passenger of life

The passenger of life

人生という小さな小舟に乗りこんだたった一人の乗客。行き先を決めて進むのは自分。僕は人生をどこに向かわせるのか。流れにまかせるのか必死に舵をきるのか。さあ、どうなる?自分。

ある楽曲とそれに関係することに納得がいかず、前々から悶々としていました。

ずっとそのことを書こうか書くまいか考えていたのですが、やっぱり書こうという気持ちになりました。



ある特定のアーティストのことを非難することになるので、書くことはためらわれます。

でも、やはりこの状況は異常なことなので、このブログを読んでいる方に、そのことに少しでも気づいてもらえたらと思います。



あるアーティストさんは、若い世代に人気のある女性シンガーです。

音楽性は別として、その楽曲はたくさんの支持を得ています。



はっきり言って信じられません。



そのアーティストさんのウリは、歌詞にあるんだそうです。

それも信じられません。

でも、僕の感性が受け入れないだけで、今の若い世代の感覚にはフィットするのかもしれないと思っていました。



しかし、今回耳にした楽曲はありえません。



メロディーに歌詞が乗っていません。

すさまじい違和感です。



日本語は美しいんです。

歌にしなくても、そこに書かれているだけで、深い感情を感じられる言語です。



例えば「ずっと前から君が好きでした」という言葉。

スッと読めばそれだけで気持ちを感じられるステキな言葉です。



なにもこれを理解不能な形でメロディーに乗せる必要はない。

あまりの違和感に言葉の意味がわからなくなります。



ただ、シンガーが自分の歌をどんな形で歌おうがそれは自由だし、当然のことなので、この曲が世に出ることに関しては否定しません。

しかし、これが不特定多数の、それもとんでもない数の人の耳に半強制的に入るようなことは異常だと思います。



CMのタイアップなのです。



どういう流れでそうなったのかは知りません。

とにかくセンスが無さすぎです。



ディレクターの感性なのか、レコード会社と制作会社の繋がりなのか。

知る由もありませんが、こんなことが横行している事態が異常です。



CMソングから一気に火がついたアーティストもたくさんいますが、まずは楽曲とその人の力ありきです。

いい曲だから、シンガーに魅力があったから売れたのです。

CMとタイアップしたから売れるのではありません。



そんなことよりなにより、CMやテレビ番組を作る人たちには、大きな責任があります。

それはコマーシャルとしての質を上げることや、視聴率を取るための責任ではありません。

もちろんそれは重要ですが、本質は新しい文化を作ること、これまでの良き文化を守ること、一番は質の高いエンタテインメントを提供することです。



僕はテレビに携わっているわけではありませんが、それくらいはわかります。

僕はサービスや物を売る仕事をしていました。

それと本質は同じです。

どこにもない新しい何かを、お客さんの生活の中に提供するのが仕事でした。



どんな営業の世界にも、しがらみやうっとおしい掟はある。

きっとそういうところも同じだと思います。



売れるものを売るのは簡単です。

並べておくだけでお客さんが買っていってくれます。



でも、売りたいものを売るのは簡単ではありません。

どんなに「この商品はすばらしいんです!!」と力説しても興味すらもってもらえません。

そして、やっと興味を持ってもらっても、実際に手にした商品に魅力がなければなんの意味もありません。




僕があきれてしまったそのCMのタイアップ曲は、まさにそれです。

力を持った営業マンが、とんでもない金メッキのパチモンを売っているようなものです。

見るからにイヤらしく、人を騙して儲けようとしているとしか感じられません。



これって、おかしいと思いませんか?

半強制的に、粗悪なものを提供されていることに憤りを感じませんか?



僕は音楽が大好きだから、テレビ文化も、CM文化も大好きだから、この状況が許せません。

一部の人の懐を温めるだけに、大きなキャンパスを汚く使われているように感じてしまいます。



もっと能力が高く、豊かな感性にあふれる人たちがいっぱいいるはずです。

そういう人たちにバトンタッチしてもいいのではないだろうか。

政治力だけで高みに立つ人たちと、その人たちが作った世界はもう限界にきていると思う。



僕が非難した女性シンガーも、こんな売られ方さえされなければ、もっと素晴らしい才能を開花させたのかもしれない。



導くべき人々、制作者たちにもっとがんばってもらいたい。

日本の音楽を良くするのもダメにするのも、はっきり言って彼ら次第。

このままでは世に広まっている音楽のレベルがお遊戯会レベルになってしまうよ。