父の話より | The passenger of life

The passenger of life

人生という小さな小舟に乗りこんだたった一人の乗客。行き先を決めて進むのは自分。僕は人生をどこに向かわせるのか。流れにまかせるのか必死に舵をきるのか。さあ、どうなる?自分。

先日、田舎に帰って、父親といろんな話をしました。

少し変わったところのある人なので、話の内容が普通ではないのですが、たまにすごく感銘を受けることを言い放ちます。



そのときにはこんな話をしました。



今の日本の手詰まり感は普通では打破できない。



国民サービスの向上のために消費税が増税されれば、国内情勢が良くなり、結果として円が買われて円高になる。

円高になれば、日本の基幹産業である輸出産業へのダメージがでかい。



輸出産業の衰退は日本の生産機能を低下させて、我々の生活にダイレクトに反映してくる。

何をどうしても、日本の状況を好転させることは困難だ。



これを乗り越えるには産業革命レベルの技術が生まれる必要がある。

IT技術の進化くらいでは全く足りない。

我々の生活を根底から変えるような技術革新が起きなければ、なにも変わらない。




そもそも、この世界では産業革命の蒸気機関の利用開始以来、基本的なものの変革はなにも起きていない。

電車も自動車も、理論は蒸気機関の延長で、新しい発明ではない。

飛行機だって、ライト兄弟が空を飛んでから、画期的に変化したことなんて大してない。

羽があって、推進力で揚力を得て、飛んでいるだけだ。



そんなんじゃなくて、もっと信じられないような、魔法みたいな技術を生まなければならない。

初めて蒸気機関を見たイギリス人が、これはなんだ!!魔法か!?と思ったような驚きを、我々が感じられるような技術が必要だ。



瞬間移動とか、反重力推進とか、無限エネルギーだとか、そんな夢みたいな発明や産業が必要なんだ。

鉄腕アトムの世界がやってこなければ、2100年になろうが所詮は20世紀のままなんだ。




と、父は語りました。

話のきっかけは年金の納付と受給のことだったのですが、そこから増税の話になり・・・こうなりました。



父は昔から相場をやっていて、これが良くも悪くもなんですが、妙に世界の真理を突くような感覚を持っています。

普段は世間ずれしている話も、こういう話になるとびっくりするくらいに聴き入ってしまいます。




鉄腕アトムの世界か・・・。

手塚治虫先生の描いた世界がやってくれば、たしかにこの世界は変わるだろうな。




父の言ったことは間違っているかもしれないけど、その通りだなと思うことが多かった。

小さな変革よりも、大きな、信じられないような変革を信じていける心が必要なのかもしれない。



特にそれは我々よりも、実際に国を動かしていく人たちにそんな心を持ってもらいたい。

今ある小さな利益よりも、未来にある大きな希望に投資をしていくべきだと思う。

反感を食らっても、情熱と希望のある説得で、我々をひれ伏させてほしい。



今の多くの若い世代は、苦しい時代しか生きていない。

多少の痛みくらいじゃへこたれません。



夢のある人生は、ただそれだけで幸せだと思えるはず。

もし未来にそんな光が見えていたら、自分の夢も大胆に追えると思う。



周りの状況次第で夢が追えるのではなく、最終的には自分の意志なのですが、夢を追いやすい世界であるなら、それに越したことはないと思うんです。