姿勢 | The passenger of life

The passenger of life

人生という小さな小舟に乗りこんだたった一人の乗客。行き先を決めて進むのは自分。僕は人生をどこに向かわせるのか。流れにまかせるのか必死に舵をきるのか。さあ、どうなる?自分。

今日、駐車場に車を停めてたときに、昔のことを思い出しました。

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以前、不動産に関わる仕事をしていた時に、こういった時間貸駐車場を手がけたことがあります。

お客さんはおばあちゃんで、身内が近くにおらず、空き家を持て余していました。宅地をほったらかしにすることほどもったいないことはありません。税金をただ無駄に納めているだけの状態だから。

本当はアパートとかマンションの提案をしていたんだけど、近所の人たちに迷惑がかかるから…と断られていました。

自分のことより周りを大切にする方でした。それは近所付き合いだとか、世間体を気にするというのではなく、本心からそう思っているのがよくわかりました。

また、同業者が大勢来ていることもよくわかっていました。仕事の観点から見て、この土地を放っておくはずがない。

でも、話をじっくり聞いてくれて、僕のことを疎ましく扱ったりはしませんでした。

こんな方に出会うと、意識が変わるものです。自分の売上とかよりも、なんとかこの人にもっと楽な生活をさせてあげたい。という気持ちになりました。

何度も何度もお邪魔してはお茶を出していただき、世間話などをしながら仲良くなっていきました。

最初の日から一年半くらいかな?ある日僕の携帯にそのおばあちゃんから電話があって、来て欲しいって。

なんだろう?と思って行ってみると息子さんがいました。私じゃわからないことばかりだから息子と話してくれって。

そこからはとんとん拍子で話が進み、2ヶ月後には駐車場が出来ていました。

かけた時間に対して売上はまったく釣り合わなかったけど、あの時ほど仕事で嬉しい気持ちになったことはありませんでした。

今でも季節の折には葉書をいただきます。そこにはきれいな文字で「お元気ですか?」と必ず書かれています。

こんなに嬉しいことはありません。

生活をするために働くのは当たり前だけど、誰かのために働くことができたら、それはたまらなく幸せなことです。

出来ることなら、毎日をそんな気持ちになれるように送っていきたい、と思っています。