7ヶ月前に旅立った友人、
鍵麻由ちゃんから便りが届きました。
彼女は2度の癌を乗り越え、
最後まで色濃く人生を進んだ自慢の友人。
ただ笑顔で乗り越えても、
やり残した夢があった…それが、「出版」
その夢を叶えるために、
クラウドファンディングで資金を集め、
出版の実現、そして出版パーティーまで開いた仲間たちがいました。
彼女の人生は終わってしまったけれど、
彼女の思いは、誰かの中に生き続けています。
(写真は故人のAI、“ AIまゆぽん”なんだそう)
**
彼女との思い出の中で
特に心に残るのは2020年のこと。
講演会を控えていた私が突然声を失ったとき、
彼女は迷うことなくピンチヒッターを引き受けてくれました。
そして、大盛況だった講演。
彼女の行動力と、堂々とした姿に
私は心から救われました。
それは単なる一つの出来事ではなく、
今でも鮮やかに思い出される、
大切な記憶のひとつになっています。
私はときどき、
麻由ちゃんと心の中で会話をします。
それは、もうこの世にいない大切な人たちに
話しかけるということでもあるのです。
なぜなら、本当の孤独とは、
ひとりでいることではなく、
誰の記憶にも残らなくなることだと思うから。
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人は、“ひとりの時間” には耐えられます。
むしろ、誰にも邪魔されず、
自分だけの時間を楽しめることもある。
けれど、
「自分がいたことさえ、誰の心にも刻まれなくなること」は、
どうでしょう。
それこそが、本当の孤独ではないかと思います。
「誰かに必要とされたい」
「誰かの記憶に残りたい」
「価値ある存在だと思われたい」
こうした想いは、
決して弱さではありません。
むしろ、それは
人が生きる理由のひとつ なのかもしれない。
人は、「誰かの記憶の中に生き続けること」で
存在し続けます。
かつての会話、交わした言葉、共に過ごした時間。
それが誰かの中に刻まれているだけで、
どれほど心強くなれるでしょうか。
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けれど、時が経つとともに、
関わる人が変わり
記憶は少しずつ遠のいていきます。
毎日のように顔を合わせていた人。
何かを共にした人。
励まし合い、笑い合った人。
どれだけ深く関わっていても、
時間の流れの中で、
記憶から薄れていくことがあります。
でも、もし 誰かの心の中で「自分の存在」が
ふと蘇る瞬間があるのなら、
それは、孤独ではない。
では、どうすれば、
私たちは「本当の孤独」から抜け出せるのか?
それは、
「誰かの人生に、自分の存在を刻むこと」
なんだと、わたしは思います。
大きなことでなくていい。
そばにいる人を大切にする。
言葉を交わす。
気持ちを伝える。
「ありがとう」
「あなたのおかげで、今の私がいる」
「また会おうね」
そう些細な気持ちを伝えることで、自分の存在が
「誰かの記憶の中に生き続ける」ことになるのです。
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人はいつか、みんなひとりになる。
けれど、記憶の中に生きる限り、
私たちは、誰かの心の中でずっと
「存在し続ける」
そして、それこそが本当の意味で
「孤独ではない生き方」なのかもしれません。
この本を手に取って
麻由ちゃんが、「アヤちゃん!久しぶり!」
と声をかけてくるように感じています。
だって私の心の中で
今も彼女は生き続けているから。
忘れたくない人。
忘れずにいられない人。
そんな人生を生きることの大切さを
今を生きる私たちは、学んでいきましょう。
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