少し変わっていると思われますが
わたしは雨の日がとても好き。
部屋の中で雨音を聞いていると
なんとも言えない穏やかな気持ちになります。
しかも、雨上がりの新緑の香りを嗅ぐと
脳の深いリラックスと同時に
「エネルギーをたくさんいただけている！」
そんな感覚になるのです。
そして、屋久島での美しい光景
軽井沢の澄んだ空気など。
そんな自然の中で過ごした時間が
思い出されます。
雨上がりの植物から発せられる匂いが
わたしの記憶とリンクし
よい思い出として蘇るのですね。
嗅覚から感じる香りは、
快感や記憶に関係する海馬という
脳の部位の働きを活性化させます。
ですから、
「この香り、なんとなく懐かしいな〜」とか
「この香りを嗅ぐと、〇〇さんを思い出す」
なんて経験、
皆さんにもあるのではないでしょうか？
この香りと記憶がリンクすることを
『プルースト効果』と言います。
20世紀のフランスの作家、
マルセル・プルーストが書いた
「失われた時を求めて」という作品の中で
主人公がお茶に浸したマドレーヌの香りから
長い間忘れていた子供時代の記憶を思い出す
という描写からつけられた、心理学用語です。
脳には
感情や本能をつかさどる「大脳辺縁系」と
理性的な思考をつかさどる「大脳新皮質」
があります。
わたし達の感覚には
「視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚」の5つがあり
中でも、嗅覚だけがほかの感覚とは異なり
ダイレクトに大脳辺縁系に伝わります。
ですから、このような現象が起きるのです。
これらは、アロマを学ばれた方なら
お手のものですよね。
アロマは精油の効果効能だけでなく
このプルースト現象を利用して
最大限のリラックスを、引き出しているのです。
なにが言いたいかというと
香りが脳に与える影響は想像以上に大きい
ということ。
一瞬にして脳を活性化して
心の奥深くの潜在意識にまで
働きかけるのですから。
ですから、あなたがもし今、
ネガティブな感情に苦しんでいるのなら
自分にとって心地の良い香りを
取り入れてみてはいかがでしょう。
香りは、感情をリセットするのに
とっても有効な手段です。
自分にとって
心地よい香りかそうでないかを
直感で判断し、
お気に入りを数本揃えてみると
良いかもしれません。
そして、大きく深呼吸しながら
香りを身体いっぱいに取り込み
自分のココロを満たしてください。
ちなみにわたしは香水が苦手なので
お気に入りのアロマを
髪の毛や、ハンカチ、マスクにつけて
持ち歩いています。
香りは自分を表現する際にも
とてもよいツールですので
この香りを嗅いだ方からは
「アヤさんの匂いだ〜」と
言っていただき、覚えてもらえる
きっかけにもなっています。
そんなふうに
自分の印象をつけたい
と思っている人にも
このプルースト効果は使えます。
香りは記憶にリンクし
感情のリセットにも役に立つアイテム。
あなたの人生を
今よりもっと豊かにしてくれること
間違いなしですよ。
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