電力削減 暑さ対策 ウィンドウフィルムの威力 | A Cheap Log.

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Kei

予想外の異常事態となった今年の春も、既に暑さがジワジワと迫ってくる初夏の兆しが見え始めた。

先日、久々に仕事で東京に行った。数年前に防衛大主席の自衛官のツレの海外留学の歓送会を、東京のツレと決めとったが、言い出しっぺの本人がバタバタ状態で行けず、あれから3年近くも経った。

久々の首都は、あちこちで節電の影響が垣間見られた。メトロのエスカレーターが止まっとる。照明も消されとる。みんなネクタイ外しとる。

汐留にビルが建った頃から、都心部はだいぶ暑くなった。海風が入らんようになったからや。大阪のビジネス街のような不快な暑さに変わって来た。

想定外の災害は、我々日本人が敗戦から立ち上がり、先達の方々が粛々と築き上げて来た日本の社会のあらゆるモノや理論を嘲笑うかのように、薙倒していきよった…

弱り目に祟り目とはほんまによう言うたもんや。この国が栄華を誇ったつい十数年前の国力がピークやった頃、致命的災害は皆無に近いと言えるほど、殆ど発生せんかった。

バブル崩壊、カルト新興宗教の事件、阪神大震災と、景気が左前になってから、悪い事はようさん起こり始めた…

僕がバイク事故で長期入院となったちょうど4年前の夏、東電の電力不足が新聞やニュースでバンバン報道されとった事を思い出した。

リーマンショック直前の頃やったが、日本経済がまともに廻っとったら、あの時代のインフラ整備で既に追いつかん状態やった事が、ハッキリ分った。

未曾有の災害の果て、国も国民も諸手を上げてこの「危険」なエネルギーを敵対視し、今まで授かって来た恩恵をまるで無かった事のように忘れ去り葬り去ろうとしとる…

ほんまに電力会社だけの問題か?宮城県沖の災害対策は、1978年の地震の時、旧建設省が抜本対策をして建築基準法を改正しよったから、護岸対策なんかも国策の範疇で、電力インフラ整備は国も結託して進め取った筈や。なんで電気屋だけに全責任を押し付けるのか?

もっと言うたら、この原発つくっとった米国巨大企業への責任問題を、マスコミは殆ど報じとらん。この会社が震災後すぐに支援に動いたんは、日本から責任追及されたらヤバいと感じたからとちゃうのか?

厳しい時、大半の人は逃げたがる。果ては死んで償いと責任から解放されたいと思うかもしれん。

そやけど、たとえどんだけしんどうても、とにかく逃げたらあかん…

今回、電力不足回避が急務となる首都圏において、超大手企業数社から、ウィンドウフィルムの件で呼び出された。

以前ブログでも書いたが、民間企業においては、かなり前から省エネは進んでるから、それ以上節電せんとあかんのなら、早い話が電気を使わん、つまり「仕事するな」になってまう…

先日、某大手商社が、本社ビルに1億かけて遮熱対策としてフィルム施工した事を、ニュースでやっとった。

ニュース報道の映像見たら、多少でも知っとる奴なら、どのメーカーのフィルムか見ただけですぐ分る。

インタビューで担当責任者のヒゲの男性が「少しでも効果があれば…」と仰っとった。
残念ながらあのフィルムでは、ホンマに大した効果は出ない。

ウィンドウフィルムは、ガラス同様に種類は結構ある。知らん人も多いが、たった厚さ50μの薄いフィルムが、よしづなんかよりはるかに暑さを軽減する位、遮熱効果がある。

また、フィルムは基本的にはポリエステルが主材料で、窓ガラスの内側に貼るから、実際の耐久性はチャンとしたフィルムやったら、10年以上全く問題ない。

今回のような、とにかく「暑さを遮断する」事が最優先の課題やったら、フィルムの選定は「金属膜のスパッタリング」タイプで、遮蔽系数が悪くても0.4以下のモノでないと、全く意味がない。ガラスの熱割れは、ガラスの種別を確認すれば、計算式でフィルム施工可能かどうかも、ちゃんとした会社ならキッチリ回答してくれる。


今回、数社で具体的な引合い前提での説明をさせて頂いた。先方サンがビックリされとったのは、環境省が、建材試験センターとタイアップして、ウィンドウフィルムの性能試験を公開(耐久試験2,000時間のかなり過酷な性能試験)しとる事と、これに基づいてグリーン購入法の案内もしとる事。官庁側がこんだけのデータを公開しとったのかと、それまでメーカーサイドの一方的な性能データ(嘘っぱちも多かった)を信用するしかなかったが、今回の公開データの申請した製品については、見事に優劣が全てハッキリと分ってしまう。

このデータを基に、電力削減の削減量と金額、フィルム施工等の費用対効果をチャンと計算したら、「使える」フィルムは実際には5種類あるかどうかという事も、自ずと分かってくる。

電力不足は、日本経済に今後長期にに亘って確実に足枷となっていく。国の責任は重くなる。

とにかく電力を削減せんと大変な事になる。然し出来れば現状に近い経済活動と消費構造の中で何とかしたい…

建築物の空調費の低減が唯一、何もせずに両方の課題を克服できる即効力のある手段。

一般家庭やったら、よく引き合いに出されるデータにおいても、使用電力の25%がエアコン使用によるものやから、この約1/4の電力使用を低減する事が、非常に大きな削減効果を生む事は、深く考えんでも分かる。

夏場のエアコン設定温度を3℃高くしても、現状の涼しさを維持できるんやったら、どんだけの電力消費とCO2削減効果が見込めるのか?
企業担当者なら、これ位の計算がすぐ出来んかったら仕事サボっとるのと同じ事や。

今まで業界最大手の企業の都合優先で、製品の潜在能力がほとんど一般の方々に伝わらんかった「ウィンドウフィルム」の性能が、日本でようやく証明される時代が皮肉にもやって来たと思う。

震災で苦しむ方々には聊か不謹慎に聞こえるかもしれん。然し、前回の博多の震災の際も、災害対策として窓を対策せえと、国が散々言ったにも関わらず、殆ど何も変わらんかった。

窓ガラスにフィルムを貼る事は、割れたガラスが「凶器」になる事を避ける唯一の手段でもある。これは、ガラスだけでは絶対克服できない。コンビニなんかが建設費を浮かす為にやっとる「塗るフィルム」なんか、元々遮熱効果はほとんど無い上に、車が突っ込んで来た時もガラスが粉々に飛び散って、中のお客さんは間違いなく怪我をする事は避けられない。

今回の震災はあらゆる面で、我々日本に暮らす人々全てに、自然の「力」をまざまざと見せつけられる事になった。人間のあらゆる営みが、地球という物体全体からみれば、人体の産毛程度のモノでしかないかのように…

立場は違えど、みんながこの震災を我が事として、様々な事をよく考えて今後の行動に生かして欲しい。


追伸 : アクセスが予想以上にあり、やっぱしお困りの人が多々いらっしゃるんやと実感しました…建材試験センターの試験結果は、なかなか探しても見つからない(官庁関連のHPつくってはる方々、頭ええ筈やから、もうちょっと工夫してもらわんと困ります…)ので、興味ある方は一度見て下さい。

●平成18年度試験結果

http://www.jtccm.or.jp/etv/heat/hokan/h18_jissyo/seino_j_kikan18fy_kekka/report.html

●平成19年度試験結果

http://www.jtccm.or.jp/etv/heat/hokan/jissyo_model/seino_j_kikan19fy_kekka/report.html

●平成20年度試験結果

http://www.jtccm.or.jp/etv/heat/hokan/h20_jissyo/heat_20.html

●平成21年度試験結果

http://www.jtccm.or.jp/etv/heat/hokan/H21_jissyo/Report_H21/H21_report.html

●平成22年度試験結果

http://www.jtccm.or.jp/etv/heat/H22_jissyo/report/report_detail.html

●平成22年度試験結果

http://www.jtccm.or.jp/etv/heat/H23_jissyo/report.html


*「グリーン購入法」に適合しているウィンドウフィルムはこちら。

http://www.windowfilm.jp/winfilm/green.html


この中で各製品の「遮蔽系数」を建材試験センターの試験結果で見ていくと、だんだん「なるほど…」と分かってくる筈です。