苦境の日本オートバイ業界 | A Cheap Log.

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Kei

今年も残り僅かになり、いつの間にやら師走らしい寒い毎日が続く。

最近殆どブログを書かんかったのに、アクセスがやたら増えた。不思議なもんや…

テレビは毎日顔を腫らしたボンボンの街の喧嘩を取り上げとる。誰が興味あって見てるのやろうか首を傾げる。
日本全体が幼稚になった片棒を担いどるメディア業界。責任は重い事を考えんのか?局ではボチボチ僕ら世代が中心の筈や。入社した頃の志を思い出してほしい。


今日は仕事を早めにかたして帰りに中環沿いのオートバイ用品店を久々に覗いた。

貼り紙に来年早々に「閉店」と書かれてあった。

今年に入って、オートバイ用品店がバタバタと閉店に追い込まれ始めた。尋常ではない。

今年は3月のモーターサイクルショーも行かんかった。正直、会場でお世話になった方々に会うのが辛い。年にたった一度のイベントがこんだけ寂れてしまうのを見るのは忍びない。

昔は二輪GPがシーズンを終わると、年間王者が北新地にやって来て、チャンピオン記念の特製プリントTシャツを買ったファンの子らにサインをして手渡すのが恒例やった。

その頃のGPは、その店のツナギを着てレースを闘うライダーがほんまに多かった。あの頃が日本が世界のモータースポーツに一番近い時代やった。

あれから15年経った。

2サイクル規制と理不尽な路上取締りで、日本国内のオートバイ業界は壊滅状態に追い込まれた。


景気のええ頃は、芸能人もこれ見よがしにバイクに乗って、レースはスポンサー企業が山のように参入した。

景気悪化して価値がないとみると、日本企業はあっという間にスポンサーを撤退した。アメフトも一頃は大手都銀までチームつくる活況やったが、盛り上がったんは一瞬やった。「メセナ」なんて言葉も、今の企業会計では単なる無駄な経費の一言で片づけられてしまう…


巷では詐欺師まがいの連中が自己正当化にテレビで熱弁を振るい、更に利ザヤを稼ぐ事に狂奔しとる。昔、間違いなく日本にあった絶対的な「価値観」が、バブル崩壊と消え去り斜陽の日本に残ったもんは「金」だけになった…

「夢」て何やろ?「お金で買えない価値」のCMは何を訴えとったか…

多くの「夢」を与え続けてきた業界が、今ほんまに滅びかけてる。


エコポイントで差別され、環境には自動車よりはるかに優しく渋滞も起こしにくい身近で便利で優遇されなあかん筈の日本の近代化の推進役やった「オートバイ」。


本田さんが都知事に推薦された時にもし断ってなかったら、40年経た現在の日本のオートバイを取り巻く環境は、一体どうなっとったか?


人や全ての生き物は何れ大人に成長していく。僕らが十代の頃、二輪に乗る事は大人になる最初の入り口みたいな感じがあった。


スポーツでも何でも、その時に精一杯やって燃焼せんまま適当に生きていくと、ほんまは気付かなあかん大事な事を知らんまま、ジジイになって死んでいく。


ピートタウンゼントみたいに青臭くなれと言う事やない。人に何を言われようと「俺の生き方はこうや」と言いきれる日本人が、今一体どんだけいるんやろか?

今の日本は若い時にそんな体験せんと形だけ「大人」になっとる何か足らん未熟な社会人が増え過ぎた。


ヨーロッパは、今も二輪は有効活用されとる。大人が二輪に乗ってる。生活の一部にオートバイがチャンとある。


歴史の違いと言うたらそれまでやが、日本のオートバイは、四輪なんかよりはるかに世界中に君臨しとる。レース界では日本の二輪が無くなったら成立しなくなる。


その業界がこれだけ国内で痛めつけられメーカーは国内生産を断念し、海外生産にシフトを余儀なくされた。このままやと近い将来、国産オートバイは無くなるやろう…


国はほんまに何を考えとるのか?


オートバイ業界は元より、近代日本を支えてきた様々なモノが、今ほんまに消滅しようとしとる事を、国の舵取りしとる方々は必死に考えて欲しい…