今日、ふと道ばたにお巡りさんが立っているのを見かけた。
シートベルトかなんかの取り締まりをしているのだろう。
まったく、油断も隙もありゃしない。
と、そのお巡りさんのそばに子供が立っていて、何やら話している。
その光景を見て、子供の頃を思い出した。
そうそう、私は、とにかくお巡りさんがいると話しかける子供だったのだ、
「ねえ、ねえ、ピストル持ってる?」
「え?!、、も、持ってるよ」
と、お巡りさんは、ぎょっとして私を見る。
「じゃあ、ちょっと触らせて?」
モデルガンが好きだったせいか、、、必ず、そうせがんだ。
「だあ?、だめだよ」
信じられないという顔で拒否されると、、、
「じゃあ、ちょっと見せて!」
「だめだって、」
「見るだけ!」
「だめ」
あきらめられない私は、さらに、、
「タマ入ってるんでしょ?」
「入ってるよ、」
「へーーー、じゃ、タマ入ってるところだけでも見せて?」
「だーめ、」
あきらめられない私は、
「ホルスターに入れたままでもいいから触ってみていい?」
「・・・じゃあ、ここだけならいいよ」
しぶしぶ、グリップの所を触らせてくれたお巡りさんもいた。
ある時は、
「これなーに?」
とかわいく聞く私。
「あー、警棒だよ。」
「ちょっと見せて?」
「い、いや、だめだよ。」
「これは?」
「これも長くなる棒だよ」
「へーーー、見せてみて?」
「だめ!!」
とにかく、武器を持つお巡りさんが好きでたまらなかった。
でも、普通は、おこられる事が多かった。
「こらー、あっち行けー!もう、うるせー!!」
「・・・・ちぇ、、ケチ、、」
・・・たったくっっなんちゅうガキだったのだろう。
お巡りさんごめんなさい。