今日、プロフェッショナルっていったいなんだろう?と、ふと思った。
ずいぶん前、NHKのプロフェッショナル某という番組で宮崎駿さんをやっていた。
宮崎駿といえば、言わずと知れたアニメの巨匠である。
私も、『未来少年コナン』(古い!)から、ずっと好きだ。
『紅の豚』のセリフなんか、いまでも良く思い出す。
「いいヤツはなあ、みんな先に死ぬんだ」
「そういうことはなあ、人間同士でやりな」
渋ーいセリフに痺れたもんです。
その宮崎駿さんが、新作に乗り出すのを密着取材した番組だった。
はじめのころの宮崎さんは、番組のインタビューにも気さくに応じて、ミョーなハイテンションで愛想良く笑顔で答えていたが、いよいよ追い込まれてくると、本性を現すように寡黙になった。
彼の作品は、ほとんどインスピレーションで書かれた何枚もの絵を元にして、だんだんとストーリーを作っていくのだというから驚いた。
もっと念密にストーリーなどを考えてから描くのかと思いきや、イタズラ描きのような様々なデッサンを壁に貼付けて、ひたすらイメージを膨らませて、、、、、そしてひたすらに悩む。。。
その姿は壮絶でした。。。
「今のお気持ちは?どんな事をお考えですか?」
と、ハンドムービーを片手に聞くレポーターに、、、
「孤独になりたい時も、悩むことだってあるんだよ! それを君はカメラを片手に、今のお気持ちはどうですか、なんて聞く! そんな質問にこたえられるか!!」
と真剣に食ってかかる場面もあった。
見ていて、あまりのナマナマしさにかなり引き込まれていった。実際の現場とはそんなことの連続なのだろう。。。
一番驚いたのは、宮崎駿たる巨匠が、自分の作品に壁を感じていたことだった。
描写の精巧さを極めたと言われる「もののけ姫」の制作発表の後、ヨーロッパ旅行先でみた、ある作家の絵画を見て彼は感動したという。そして、
「私達がやっていたことは、この絵をヘタ糞に漫画にしていただけだった」
とまで言ったという。
だから、今度の新作は、抽象的な絵で挑戦するのだとのこと。
まさに、プロフェッショナルなのである。
プロ中のプロとは彼のような人なのだなあ、、と身がすくむ思いがした。
宮崎先生の様な方でも壁にぶつかるのである、私が壁にぶつからないはずがないのだ!!いやぶつからないようではダメなのである、、
そこで、
大きな声では言えないが、私も壁にはずいぶんとぶつかっている。。。
彼の先生とは大きさも規模も違うが、壁には確かにぶつかっている。。。
いいね~~、、がんばろっ。