先日、歌舞伎の海老蔵のことをテレビでやっていた。
海老蔵と團十郎との言い争いなど、なかなか面白い場面があったのだが、私は歌舞伎は今まで一度も見た事がない。
お客様で、歌舞伎を昼の部も夜の部も見に行く程好きな方がいて、最近話をしていて少し歌舞伎に興味をもった。
うまい歌舞伎役者が登場すると、舞台から観客席までがピーンと空気が張りつめ、妖艶な雰囲気に包まれると言っていた。
うーん、そんな雰囲気を私もぜひ感じてみたいもだ。
確かに、ボクシングだってクラシックだって歌舞伎だって、間近に観れば断然に迫力が違うだろう。
ボクシングは、グローブの音、汗や水が飛び散る様、うめき声など、迫力はすごいものがあるし、、、、クラシックだって、生はやっぱり鳥肌が立つ。。
そういやあ映画だって、ウチでビデオ観るのとは訳が違う、ただスクリーンがデカイとか音がデカイだけではなくて、なにか観ている客の雰囲気のようなものを感じるのだろうか???
昔、私がまだ中学生の頃、『エレファントマン』という映画を見に行った事がある。
友達同士と確か6人位で観に行ったのだが、、、
映画を観ていると、鼻をすする音がアチラコチラから聞こえて来た。
「おー、最近は風邪が流行っているんだな~~、」
などと思っていたら、、、
だんだん鼻をすする音が大きくなるし、あちらこちらから。。。
「なんだ!、みんな大丈夫か??集団感染か?」
と不安になってきたころ、、、
「ま、まさか、泣いているんじゃねえだろうな!?!」
と、隣の友人を見ると、
やはりそうだった(笑)
泣いてやがんの。。。
な、なんという感覚の差!私は、愕然とした。
気味悪いとか、恐いという感情はあっても、その時にかわいそうなどとはまったく思っていなかったのだ。
まあ、そんな私も映画の終わりになると、さすがにかわいそうな感じがしたのだが、その時のショックが大きくて、しらけた気分でスクリーンを眺めていました。
いやー、多感なあの時のあのショックはまだハッキリと覚えているもんです(笑)
そんなショックも、映画館に行ってないと味わえないのかも。。。
歌舞伎、一度は行ってみたいと思っています。