浅丘ルリ子主演。
菅原浩志監督。


愛知県豊橋市の市制100周年記念映画だそうで、太平洋戦争中の豊川海軍工廠空襲をメインにした話。


そんな事情からおそらく興行収益などの目的で作られた映画ではないと思われるので、浅丘ルリ子以外のキャストはほぼ無名に近い役者さんや、もしかしたら多くの現地エキストラかもしれません。←勉強不足丸出し(;´д`)


原作は宗田理。それで監督さんが菅原浩志とくれば、おいら世代の多くの人は心に残ってると思われる『ぼくらの七日間戦争』のコンビ。


だからかどうかはわからないし比較になるかもわからないけど、時代背景や設定そのものが違っても「子供の目線から見た現実」がよく描かれてるかと思います。


それ故に、子供の目線から見た戦争が悲しい現実なわけですが。


現代から戦時中を回想する手法ですが、設定が似ているのもあってかどことなく『少年時代』みたいな雰囲気で話が進んでいきました。


でも物語のメインは空襲の部分になるので、戦争の悲しさや酷さはこの映画の方がより直接的に描かれてます。


豊川海軍工廠への空襲は広島原爆投下の翌日に起きた出来事だったので、当時から現在に至るまであまり知られていない出来事らしいけど、敗戦濃厚の中でこの工廠に勤労動員させられていた多くの女学生や児童(今で言えば小中学生)が犠牲になったそうです。


広島・長崎の原爆投下以外でも、戦争末期は日本各地が空襲を受けてるのでこういった痛ましい事実はその土地それぞれにあると思うけど、その中の一つの事実が物語として語られる事は少ないと思う。


おいらは生まれも育ちも東京なので東京大空襲の話は学校で習ったけど、この豊川の空襲についてはこの映画で初めて知りました。


3年前に広島に初めて行った時に原爆資料館を見て回って、日本人だったら一度はここを見なきゃいけないと思ったけど。


この映画のように自分が生まれ育った土地の戦時中の歴史を知ることも、伝えることも大事だと思う。


たしかにこの映画は「泣ける映画」でしたが、その程度の感想で済ませちゃいけない気になる作品でした。


佐津川愛美主演。
太田隆文監督。


正式なタイトルは『海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ』みたい。


おいら基本的にこういうティーンエイジの女の子の友情がテーマの作品ってあまり好んでは観ないんだけど、テレビつけたらたまたま始まるとこだったんでそのまま観た映画。


監督さんはこれが2本目の監督作品らしいけど、1本目を撮ったのが1982年。その間は『理由』のメイキング版の監督やらをやってたそうだ。


監督もあまり知らない人なら、出てくる役者さんもあまり知らない人達だった(;´д`)


主役の佐津川愛美って子は映画初主演。他の共演者も伊藤裕子、並木史郎、小西博之、三船美佳なんかは有名だと思うけど、他はあまり聞いた事ない役者さんばかり。


と思ってウィキってみたら、脇役とはいえ実はやたら出演作が多い人達ばっかりだった(;´д`)


しかも若い役者さんばかりなのに。つまりこの映画も、演技力の高い役者さんばかりが出てたって事です。


物語としては、よくある「死んだばかりの人が期間限定でこの世にとどまる」話で、そこに友情とか周囲の人間の心の純粋さや醜さを絡めて進んでくんだけど。


このテの話で必ずクライマックスになるのは「現世との別れの時」。


有名なのでは『ゴースト』や、最近では『椿山課長の7日間』なんかでもそうだったけど、この映画も例にもれず。


そうなると、ゲスな言い方をすればいわゆる「泣ける展開」になるのはわかるので、あとは演出力や表現力にかかるワケですが。


この映画も実に感動的なクライマックスでした(人´∀`)♪


旅立つ時間に一人一人に時間差があるので何回かそういうシーンがあったけど。


やっぱり物語自体のクライマックスになる谷村美月のシーンが秀逸。


この子の表現力はすごいと思います。


それと死神が最後に見せた優しさにおいらもホロリとしました(つд`)


失礼を承知で言えば、主役から脇役に至るまではっきりいって地味というか、知名度があるとは言い難い役者さんばかりが出演してたけど。


逆に映画ってのは大物役者や人気タレントが出ればいいってもんじゃないのを、良い意味で改めて示してる作品と思います。


やっぱ知名度より演技力だよ(^-^)


阿部寛主演。
中西健二監督。


監督さんはよく知らないけど、もしやこれが初監督作?


作品のテーマは「いじめ」。そして阿部寛が演じる役は吃音症を持つ教師。


そんな設定から、おもくそ感動させるような映画かと思って観てみたら。


物語は淡々と、特にドラマチックなワケでもなく進んでいって、テーマの「いじめ」そのものの設定も本当にごく身近にあるような話で。


また問題に対する周囲の姿勢や結末まで含めて、今の現実の教育現場は知らないけどリアリティがあったと思います。


原作は重松清て作家さんの小説…毎度言うけどこの分野は不得手なので(;´д`)


ウィキってみたら、『101回目のプロポーズ』のノベライズ版やハルウララのドキュメンタリーを執筆した作家さんらしい。


…こんなトコにしか食いつけなくて、もしこの作家さんが好きな方が見てたらすいません(;´д`)


出演者は阿部寛、本郷奏多、伊藤歩以外は特に大物な役者さんが出てくるわけでもなく、そんなキャスティングもよりリアリティを強調してると思います。


本郷奏多は実写版のテニプリで演じた越前リョーマが原作そのままの雰囲気だったんで、それ以来けっこう注目してたんだけど。


この映画の役柄もまた雰囲気がピッタリでした。


自分的にはもし『DEATH NOTE』の二ア編を実写でやるなら、二アの役はこの人しかいないと思ってます(人´∀`)♪


阿部寛はおいらが一番好きな役者さんなので出演作はドラマも含めてけっこう観てるけど、こんな感じの役は初めてじゃないかと。


障害者(吃音症をそう言っていいのかわからないけど)の役を演じるのはけっこうリスクがあると思うけど、その辺はひいき目抜きにしてもさすがだったと思います。


いじめの問題は現実的に明確な解決策はないと思うし、例えばドラマや映画で安直に結論を出すような作り方は良くないと考えてるので、その辺の意味からもよくできた作品じゃないすかね。