坂井真紀主演。
熊切和嘉監督。


アメブロで他の人のブログを見てたら「この映画の感想が知りたい」って記事があったので、自分なりの感想を書こうかと…その人のコメ欄に長々書くわけにもいかんし(;´д`)


それにその人が読むとは限らんワケだが(笑)


まあおいらのブログは自己マンで完結するのでオケ( ´∀`)b


この監督さんの映画はこれが初めて観る作品なんだけど、いわゆる女性映画を初めて撮った作品らしい。


坂井真紀はこの監督の映画によく出てるそうで、いわゆる監督のお気に入りだと思うんだけど、このノン子ってキャラクターのイメージによく合ってると思う。


逆に言えば原作のない映画みたいなので、坂井真紀のイメージに合う作品を創ったのかもしんないけど。


タイトルからわかるように、主人公は三十路の独身女性。さらにバツイチ子無し。おまけに無職。


以前の記事で「20代は追い込まれる世代」っておいらの考え方を書いたけど、それを乗り越えた30代は「常に現実と向き合わされる世代」かと思います。


たとえば結婚したくても相手がいないとか、恋愛しても若い頃とは何か違うとか、仕事をがんばりたいけどなかなか仕事が見つからないとか。


その人が理想とする未来があるのに、それを達成できてないやるせなさと言うか。


こんな言い方をしたら実際にその境遇にいる人に失礼かもしんないけど、中途半端な自分と常に向き合わされて、それにイラつく感じですかね。


そんな描写がよく描かれると思います。


共演者では鶴見辰吾のダメ男役っぷりが面白かった(笑)


また2人の濡れ場のシーンはたいした演出もなく、それが逆にリアリティがありすぎてエロいというか(;´д`)


R指定があるのもわかる(笑)


この映画についてウィキってたら、助監督として吉田聡ってあったんでリンク先に飛んでみたら何と。


あの『湘南爆走族』の原作者だった(人´∀`)♪


本当かどうかウラ取るためにイロイロ調べてみたんだけど…残念ながらそれらしい情報が見つかんなかった(;´д`)


なので何とも言えないけど、最初の方のどこか殺伐とした日常感に何となく『純ブライド』の雰囲気を感じたのはもしかしたらそのせいかもしんないですね。


Wikiってけっこう間違った情報が書いてあったりするしwww


佐伯日菜子主演。
伊丹十三監督。


伊丹十三はおいらが一番好きな映画監督だけど、伊丹作品の中ではいちばん最後に見た作品。


伊丹監督の社会派映画は、どれも作品の社会性を失う事なくテンポの良さやコミカルな雰囲気でコメディータッチに仕上げてるけど、この作品は果たして?と思ってたワケでして。


原作は大江健三郎の小説。映画のテーマは障害者。


大江健三郎は伊丹十三の義理の弟にあたり、渡部篤郎が演じた「イーヨー」のモデルは大江健三郎の息子で、知的障害を持つ音楽家の大江光。


ただでさえ慎重に扱わなきゃいけないテーマな上にモデルが身内って、かなり難しいんじゃないかと思うんすよ。


興行的にもかなりコケたみたいだし…なもんで、いつもの伊丹作品の雰囲気がないんじゃ?と思ってなかなか手を出さずにいたワケです。


障害者という非常にデリケートなテーマをちゃんと描きながらも、伊丹作品の雰囲気を変えないで作り上げていたのはさすがだと思いました。


まあプロなんだからって言っちゃえばそれまでだけど、じゃあプロだからって誰にでも出来ることじゃないとも思います。


一歩間違えたら危険な演技をキッチリと演じた渡部篤郎もやっぱりさすがかと。


て言うかこの映画で新人賞取ったぐらいだから、まだキャリアが浅い頃だと思うんだけど…さすがと言うよりすごい(;´д`)


主演の佐伯日菜子も『エコエコアザラク』やら『らせん』やら、キワモノっつーか謎を秘めたっつーかそんな役を演じる事が多いイメージがあったけど、この映画では障害者の兄を支える優しい妹の役だったので、この人も演技の幅が広いすね。


映画の中で「作家というのは作品が人生。だから作品に行き詰まれば人生にも行き詰まる。」という台詞があるんですが。


伊丹監督の最期については他殺説も含めていろいろあるみたいだけど、もしかしたらこの台詞そのものが伊丹監督自身の人生観なのかと感じました。



加藤ローサ主演。
長澤雅彦監督。


原作は瀬尾まいこて作家さんの小説。『幸福な食卓』もこの人の原作だったんすね。


監督は『13階段』の長澤雅彦。この監督さんの作品は他に『ココニイルコト』を観たけど、原作者も監督も心理描写に長けてるって印象があります。


加藤ローサが演じる主人公が、人生に行き詰まって自殺するために山奥の民宿に行って自殺を図るが…ったトコから物語は始まるワケですが。


加藤ローサは自分的に好みなタイプではないけど(見た目はねw)、ハーフのわりに近寄りがたいような美人てわけじゃないし、徳井義実もどこかトボケた憎めない兄ちゃんな感じがするので、2人とも暖かい感じがする役者さんというか。


また脇役にも吉本のベテラン芸人が多く出演してて、映画全体の雰囲気がテーマの割に重さがなくて全体的に明るい雰囲気の映画でした。


もちろん徳井の相方の福田充徳も出てます( ´∀`)


また全体的にセリフが少な目な気がしました。そのかわりに京都の山間の風景(ロケ地が京都府宮津市)を多く織り込んでいて、どことなく癒し系映像みたいなシーンがけっこう出てきます。


そんなカメラ回しもこの映画の特徴ですかね。


思うに、人生において20代ってのは男女問わず「追い込まれる」年代かと思います。


すべての人がそうじゃないだろうけど、学生時代は進級進学などである意味強制的にも日常的な環境は変わるワケだけど、社会に出ると例えば転職やら結婚やらって自分の力で変えないといけなくなると思うんすよ。


「自分の力で変える」と言えるものならまだしも、時としてそれが逃げ道って考えたりそう捉えられちゃうと、どうにも追い込まれるんじゃないすかね。


「今の自分に限界を感じるけど、逃げるわけにもいかない」みたいな。んで割り切って逃げたとしても今度は居場所を探すのに苦労したり。


思春期と呼ばれる10代はどっちかというと感受性の強さで傷つきやすい感じがするけど、20代になるとそれに加えて現実に押し潰される感じもするんじゃないかと思います。


そんな人にこの映画はオススメですよ…なんて簡単に言えるもんじゃないと思いますが。


そんな現実に対する、原作者や監督のメッセージが込められてるような気がしました。