江口洋介主演。
渡辺謙作監督。


原作は三崎亜記て作家さんの小説。


パソコンを買ったのがきっかけで市役所勤めのかたわらに描いた作品だそうですが、これが処女作ながらいきなり小説すばる新人賞受賞やら直木賞候補にもなった作品みたいです。


やっぱこういうのは才能なんでしょうが、夢のある話ですね♪


タイトルがどこか絵本的な感じだし、冒頭からしばらくはコメディタッチで話は進んでいきますが、全体的な内容はけっこうシュールでした。


現実的に「戦争」といえば国同士の政治的な対立や民族間の宗教や文化的な対立で起こるモノだと思うけど、現代の日本ではそれほど現実感のない出来事かと思います。


だけどそんな現実感のない出来事が、現実感のある環境で起こりえたら…ってのがこの映画のテーマなんすかね。


例えばこの映画のように、隣の町との利害を戦争によって決めるとしたら?とか、同じ職場の仲間が住んでる地域によって敵味方だとしたら?とか。


それでも無関心でいられるのか?みたいな。


戦争映画といえば洋画だとベトナム戦争、邦画なら太平洋戦争を題材とした作品が多く創られてますが、やはり扱う出来事が歴史的に見ても重大なテーマなのでどうにも重苦しくなるのは仕方ないと思いますが。


この映画は決して戦争映画に分類される作品ではないけど、戦争という行為の現実を重苦しさもなく伝えてる映画だと思います。


役者さんは江口洋介の他に原田知世、瑛太、余貴美子などが出演していますが。


おいら的には岩松了と菅田俊がベストです(人´∀`)♪


失礼ながらお2人ともけっこう知る人ぞ知る的な役者さんかもしれませんが。


岩松了さんは前に書いた『転々』や『時効警察』などでいい味だしてるおっさんな役者さんですが、この映画ではその飄々とした雰囲気を逆に狂気に感じさせます。


菅田俊さんは『仁義』などヤクザ映画の常連さんですが、風貌やドスの効いた声などヤクザの大物役が似合う役者さんです。


でもこの映画ではそんな風体の町長さんを演じてて、岩松了さんとは逆にそれがコメディチックで。


おいら的にはその辺も面白かったです。


二宮和也主演。
蜷川幸雄監督。


ずいぶんと久々の更新となりました(;´д`)


いや、ゴールデン週間が忙しかったんすよ(;´д`)


そんなでなかなかログインもできなくて…などと個人的な事情は割愛www


さて本題。


何と言っても注目は監督さんでしょう。御存知「世界の蜷川」さんです。


シェークスピアとかも演出する、舞台監督として世界的に有名な人ですな。


二宮和也と松浦亜弥の共演やら、おそらく劇場公開当時はかなり話題になってたと思われますが。


世の中をナナメに見てるひねくれ者のおいらは、そんな当時ならたぶん観る気もしなかったでしょうwww


で。なぜそんな作品に興味を持ったかというと。


そらまあ、舞台演出の世界を極めてる人がどんな映像作品を創るのかに尽きます。


物語そのものは貴志祐介て作家さんの小説が原作なので面白かったです。


そして蜷川監督の演出もムダに派手な描写にする事もなく、かつ徐々に狂気に墜ちていく主人公の描写が良かったと思います。


これは演じた二宮和也の演技力にもよると思いますが、前にも書いたけど最近のジャニーズの若い人は演技が上手い人が多いと思う。


劇中の画面の反射で二宮くんの顔が青く照らされるシーンが、この映画のタイトルにある「青の炎」に包まれてるようで、印象に残ったシーンだったんですが。


こうゆう演出ってけっこうベタかとは思うんだけど、何て言うか作品全体が良い意味で古臭いというか、80年代の作品によくあった狂気とかミステリアスな世界観な感じがしました。


と思ったら制作は角川春樹さんの弟さんで(笑)


てな事からわかりやすく言えば、当時の角川作品の雰囲気を良い意味で再現してる感じですかね。


ストーリーも演出も面白くて、かなり見入って観てました。


ただ一つアレなのは、松浦亜弥がこの映画で何かの賞を取ってるみたいなんだけど、正直「?」な感が(;´д`)


決して演技が下手というんではなく、謎を秘めたヒロインの役ってのはあんましあややには合わないんじゃないかと。


もっと適役な女優さんが良かったかな~と思います。


阿部寛主演。
是枝裕和監督。


監督さんの主な作品は『ワンダフルライフ』と『誰も知らない』だと思いますが、特に『誰も知らない』はカンヌで柳楽優弥が主演男優賞を獲った作品で有名かと思います。


阿部寛演じる主人公が兄の墓参りに実家へ帰省して…といった内容ですが。


父親に対して思うところのある主人公や、夏川結衣演じるその妻の複雑な心境など。


特にドラマチックな展開もなく、これといって非日常な舞台設定ではない中で、そこいらの心理描写や感情などを描きながら淡々と物語が進んでいく映画です。


その辺はドキュメンタリー番組を得意とする監督さんが原作・脚本・編集も兼ねているせいか、『誰も知らない』もそうだったけどそういった心理描写の部分をメインに作品を創ってるんだと思います。


阿部寛と夏川結衣といえば真っ先に思い付くのは『結婚できない男』の桑野さんと早川先生ですが(笑)


この夫婦役を含めて、原田芳雄と樹木希林の両親役に高橋和也とYOUの姉夫婦役と、出演者の「家族構成」がおいら的には好きです。どれもぴったりハマッてるというか。


実はおいらも親父に対しては思うところがあり、決して仲の良い親父と息子ではないのですが(;´д`)


演じてるのが大好きな役者さんなのもあって、かなり主人公に感情移入して観てました。


また原田芳雄がウチの親父にそっくりな風貌の父親役なんすよwww


決して憎しみあってるわけじゃないんだけど、おいらから言わせれば決して従えない価値観を持つ親父と、親父から言わせればひとりで大人になったツラしてる息子と。


自分の状況にほんとに重なる部分が多かった、印象に残る映画でした。


その他にも義理の母親や姉とわけありな嫁との関係や、血の繋がりのない孫と祖父のやりとりなど。


いろんな心理描写が絡み合ってるので、観る人それぞれ自分に近い立場に置き換えられて観れる映画じゃないすかね。