紛れもなく恋愛映画の最高峰のひとつ。ノエル
カワードの手になる精緻に構成された物語と、
中年の主人公二人がかもし出す豊かな恋愛の
情感は、製作から65年を経た今でも全く
色あせることはない。映画ファンならぜひ
一度見て欲しい作品だ。
原題「a brief encounter」からもわかるように
これは出口のない恋愛の物語である。二人が
結ばれる可能性はまずない。女性の家庭が
円満であることは容易に見て取れるし、偶然の
導くままに恋愛の感情は高まるが、それが成就
することがないことは、二人が一番よく知っている。
さらに、この映画には残酷な仕掛けが2つ
用意されている。一つは、二人が肉体的にも
結ばれようと決めたことが、結果を見ない
どころか、非常な屈辱を生むという残酷。
そして、もう一つは、愛し合った二人の
最後の最後の時間に、これ以上ないような
無神経な女の邪魔が入ることである。二人は
ちゃんとした別れをいう時間もなく別れる。
そのときの男の紳士的な態度、そしてそのあと
発作的に自殺を試みようとする女の絶望は
実にイギリスではないかという名場面である。
どこにでも いる 平凡な 男と女
もう 十分に年を重ねて
夢を 見ることも 願うことも
なくなった 日常に
偶然が 運んできた フェアリーテール
物語は ふたりの 心のなかに
いつまでも 住み続けて
二人が 死を迎えたときに 空に
解き放たれるのだろう
言えなかった 別れの言葉を 添えて
カワードの手になる精緻に構成された物語と、
中年の主人公二人がかもし出す豊かな恋愛の
情感は、製作から65年を経た今でも全く
色あせることはない。映画ファンならぜひ
一度見て欲しい作品だ。
原題「a brief encounter」からもわかるように
これは出口のない恋愛の物語である。二人が
結ばれる可能性はまずない。女性の家庭が
円満であることは容易に見て取れるし、偶然の
導くままに恋愛の感情は高まるが、それが成就
することがないことは、二人が一番よく知っている。
さらに、この映画には残酷な仕掛けが2つ
用意されている。一つは、二人が肉体的にも
結ばれようと決めたことが、結果を見ない
どころか、非常な屈辱を生むという残酷。
そして、もう一つは、愛し合った二人の
最後の最後の時間に、これ以上ないような
無神経な女の邪魔が入ることである。二人は
ちゃんとした別れをいう時間もなく別れる。
そのときの男の紳士的な態度、そしてそのあと
発作的に自殺を試みようとする女の絶望は
実にイギリスではないかという名場面である。
どこにでも いる 平凡な 男と女
もう 十分に年を重ねて
夢を 見ることも 願うことも
なくなった 日常に
偶然が 運んできた フェアリーテール
物語は ふたりの 心のなかに
いつまでも 住み続けて
二人が 死を迎えたときに 空に
解き放たれるのだろう
言えなかった 別れの言葉を 添えて