映画「幸福のスイッチ」撮影日記②【森達行】 | The Stone Age 稽古場日誌

映画「幸福のスイッチ」撮影日記②【森達行】

容器にポテトチップスを敷き詰め、それに水を注ぐという奇行とも
愚考とも取れる行動を起こした緒方晋。なんとポテチを水に戻しているのである。
この想像力!予定の行動か?それともただの思いつきか?
奇行の続くThe Stone Ageの"自称"看板役者。


その横では中井正樹が、相変わらず危ない手つきでリンゴの皮を剥いていて、
いつ流血が始まるか気が気でない。
私は意外と料理がすきなのだが、
もしご近所とかの小さい子供が、このような手つきでりんごを剥いていたら、
迷わずナイフを取り上げるだろう。


すると主婦チームから助けの手が・・・。
きくりんこが皮ムキ器を手渡したのだ。
受け取った中井正樹の第一声は「これ、テレビで見たことがある。」
・・・この認識力!料理番組として明らかに人選ミスか?私の背中に冷や汗が走る。
中井正樹は皮ムキ器を使い出し、圧倒的なまでの効率の良さに大感激。


見ていた緒方晋も羨ましがり、皮ムキ器の取り合いに・・・。その姿は殆どサル。

そのサル軍団、剥いたリンゴの皮やら長芋の皮を、ポテチを浸した容器に入れだしたのだ。
「何をするんですか!?」とたまげる森世に対し
「ん?隠し味。」と応えるサルやもめの二人組み。
その容器に、更にリンゴを乗っけて一品目の下準備は完了。一体、何を作っているのか?


続いて中井正樹は、主婦チームからもらった納豆を取り出してこね出すも
「うわぁ、オレ納豆嫌いやってん。」と言ったまま放棄。
またもやノープランで引き継いだ緒方晋は、困惑が極まっていきなり食べだした。
「なんか、味が薄いな。」との緒方に、森世が一言「それ、タレ入れてへんのとちゃう?」
そのとーり、実は納豆が嫌いな中井は、納豆にタレや醤油を入れる事実を知らなかったのだ。


さらに肉料理。買ってきた豚のばら肉をまな板に叩きつける二人。
更に薄く柔らかくするのだと言う。
飛び散る肉汁を物ともせず、まな板の木目が透けて見えるまでペチペチ叩く。
すると中井が「なぁ、俺達って新しいジャンルの音楽を作り出してへんか?」
緒方がそうだそうだとはやし立て、なんとも罰当たりにも二人揃ってお肉をペチペチしだした。
その姿、アフリカ奥地の原住民か、中世の悪魔の儀式の様相たった。
それを二人はニヤニヤと続けている。またしてもノープラン!


恐るべしThe Stone Age。
「このままでは音楽番組になってしまう。」と、
危惧を感じた私のストップにより、サバトのようなセッションに終わりを告げる。

その後はザックザックと野菜を切り、適当に盛り付けて、やもめチームの下準備は完了。

続いて、主婦チームの下準備と料理に移るが、さすがは主婦チーム、
見事な手際のよさを見せるのであった。
危うし、The Stone Ageチーム。


つづく。