現在の仕事柄、産業・技術動向を鳥の目、虫の目で調査分析する日々を過ごしていて様々な文献図書とか、国の機関が発行した報告書なんかを読んでいます。
その一環でこういう本のも目を通しています。近未来に向け、エネルギー、バイオ、モビリティについて記述されていますが、執筆陣は石油化学とか建設系の人が多いので、半導体などは書かれておりませんがそれでも参考にはなる。
かつての勢いを失った日本。その原因は一にも二にも ”人” の問題だと思ってきましたが、この書籍でも
・日本ではサラリーマン経営者が、市場調査と長時間の
会議で作り上げた
「誰がみても作るべきエビデンス」
の揃った仕様書を子会社に丸投げして、それを下請け
の劣悪な労働環境におかれたコーダーたちがプログラム
に落とし込むという形でソフトウェアが作られてきた
・10人に聞いて3人が賛成するくらいの時に着手すべし
10人に聞いて5人が賛成する時点はすでに手遅れ
・戦後の団塊世代経営者の時代になると「判断」「抜擢」
をせず、無風状態の意思決定しかしなくなった
というようなことが書かれている。クロネコ宅急便を考え重役会議で審議した時、10名ほどいた役員で賛成した人は1名しかいなかったと当時の社長が言っていましたが、今日では100%無理でしょう。
今年になって大手企業で、50代以上の管理職を数千人単位でリストラする動きがあり、半数が黒字企業です。単に世代交代を加速するだけが目的ではなくなんとか現状打破を願ってのことでしょうけれど、その経営陣自身も変われないと危機的状況からの脱却は難しい。


