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石田マネジメント事務所

技術やものづくりに関する最近の話題と気づき、ちょっとした備忘録を書いています。

もし、今大学生だったら、とか20代の若者だったら と考えたら、興味深いことだらけで、つくづく早く生まれ過ぎたなぁと思います。

 

自分が学生の頃、AIに興味を持ったのですが、当時大学にはそんな研究を真剣にやっているところはなく、出回っている書籍も「認知科学の展望」だとか、概念的理論しかなく実際に計算できる学問ではなかった。他の大学、大学院ならそういう研究をやっているか調べたりもしましたが、どうもこれというのはなく、就職のことを考えるとAIは選択肢にできなかった。

 

今日はといえば、そこらへんのノートPCですらCNNなんかでモデル作って計算処理させられるわけです。

 

今後の10年~30年を考えると、遺伝子、ゲノム解析、難病治療、創薬という世界にAI技術が大きく結びついて発展すると思います。また、ソフトウェアもAIによるプログラミングと検証の自動化が当たり前になり職業としてのソフトウェア産業は大きく変貌するはず。

 

また、エネルギーも航空・宇宙関係も素材の革新的発展が進んで新たなエネルギー源ができ始め、人間の活動範囲が地球圏外に広がるための礎石ができるように思う。

 

こういう時代に向け、教育も今のような、電子学科、情報学科・・・がバラバラにやっていてもダメだろう。OIST(沖縄化学大学院大学)のようにいろいろな分野の人が、世界中なら集まって学際に拘らずにいつもディスカッションしているようなところがもっと増える必要があるだろう。

 

ですから、自分がもし今10代、20代の若者だったらこういうところで学ぶ、学び直すようなことをしたいところです。残念だなぁ

最近、結構目につくようになってきた「パーパス経営」。IoT、DXときて次は何だ、と感じてしまうのは自分だけかわかりませんが、サステナビリティ、持続可能な云々 ということが言われる昨今、企業の存在意義を考え直そう ということなのでしょう。

 

パーパス経営とはひらたくいうと、「この会社は何のために存在しているのか」をしっかりと理解する、特に経営者が実感を持って事業運営にあたるための理念と思います。

 

これは、会社は株主のためにあるというグラーバル株主資本主義、会社のKPIは売上高とか株価でそれ以外は必要ないという近視眼的、短期利益追求のトレンドのアンチテーゼとして世界中で言われ始めてきたことが背景にあると思う。

 

なので、IoTやDXと同様のバズワードの色彩は濃厚ですが、バズワードと知りつつ会社が活動するのは何のためを再び原点に戻って深く考えるきっかけにしたほうがいいのでしょう。

先日、日本発AIベンチャーの旗手ともいえるプリファードネットワーク創業者の一人である岡野原氏の講演を聴講していたら、PF社も医療応用を志向しているという説明があった。その中で近年におけるAIの医療応用では、現在はGoogle傘下となっている、DeepMind社が開発した、AlphaFold という手法が、タンパク質の立体構造予測で驚異的な成果を出しているとの話がありました。

 

詳しいことはWikipediaなんかに詳しく出ていますが、タンパク質は立体構造を持つのですが、どんな格好をしているのか全部わかっていない。全部で2億種類あるが、そのうち構造が分かっているのは17万種ほどで、この17万の情報を学習させ、未知の構造を予測させるというものです。

 

立体構造が詳しくわかると、そのタンパク質が人体でどのような働きをするのか、とか創薬においても活用することができます。しかし、これまでは実際に研究室の中で実験をして確かめるしか方法がなかったわけで、もし高い精度で構造予測ができるとなると、大幅に解析効率を上げられると期待されています。

 

にしても、DeepMindのハサビス氏が強化学習にディープラーニングを適用し、インベーダーゲームで高得点を出して世間をあっと言わせたのが2012年ですから、わずか10年たらずで研究、応用は猛烈に加速している。

 

プリファードはじめ日本発AIベンチャー群のさらなる飛躍に期待したい。