1985年頃は下丸子で毎月100数十時間の残業をしていたのだが、一応自分なりの目標は持っていた。電子回路設計屋だったので、デジタルとかアナログ回路設計を一渡りマスターしようとしていたが、難しかったのはアナログ回路だった。
特に電源回路は安定化電源がどうしてそのように作れるのかが疑問で、教科書的なものは実際にダイオードとかトランジスタを基板に半田付けしては特性確認などをしていた。
ある時競合他社の(いまは消滅した)S社の製品の電源回路をティアダウンすることがあった。サンケン電気の安定化ICなどは使っておらず、トランジスタと抵抗などの簡単な構成なのだが、特性が非常によくどうしてこういうふうになるのかいろいろやってみたのだが、結局わからずそのうち先輩から「いつまでやってるんだ」としかられ断念した記憶がある。こういうところに秘伝の技があったのかもしれない。